夏暮れる西国 (5) 拠点で待つ

健診の結果が郵送されてきた。うーむ。いつもの項目は想定通りなんだけど、貧血傾向が強まって基準値を割り込んでしまったようだ。ちょっと気になるので来週対策を考えるとしよう。
さて南海制覇の旅、序盤にもかかわらず小休止の巻。

市駅に戻ってきた。ここのホーム上屋も味のある支柱でよいですな。

しかし、ひらがなで「わかやまし」と書いてあるものが脳内で勝手にアナグラムされて困った。「やかましわ」って周囲の騒音に怒るおっちゃんか何かですか。

と、そんな話はさておき。一旦改札を出てみることにした。

次のターゲットは、本線の延長線上にある和歌山港線。たった1駅の区間。だがしかし、11時半にサザンで到着した時点で既に「直近の先発列車が13時」だったのである。1日に数本しか電車がない、いわゆる超過疎ダイヤがこんなところに潜んでいたとは。どのみち、時が来るのを待つしかない。

加太線往復して帰ってきたのは12時台前半。空き時間を利用して、駅前にランチできる店でもあれば、というのが、外に出る動機だった。

ついでに駅外観を保存。煉瓦風タイルで統一された壁面に、どーんと開いた正面の間口の大きさが印象的。さすが日本最古の「市駅」だけあって堂々たるもんだが、利用者は年々減っているそうで。
そのせいもあってか、駅ビルの高島屋はこの1週間後に閉店ということで最終セール中。グルメフロアはないらしい。駅地下の食堂街もあまり選択肢がない。背後は大通り沿いにビルが並ぶものの、飲食店らしきものがまるで見当たらない。こりゃここでは食えんな。
そういう店は市駅と和歌山駅の間のエリアに集まっている、というのは後で判ったことだった。

仕方なく改札内へ戻り、コンビニのアイスでとりあえず小腹を満たして、時間つぶしに再びホームへ。

本線と和歌山港線の分かれ目。結構アバウトっすね。ただこれは6番線がこうなっているだけで、他の本線ルートでは普通にスルーできる。あと、制度上の境界はホーム南端付近になるっぽい。

そこへ、随分スパッとした顔の電車が着いた。コルゲートから漂う昭和の香り。この 3000 系は泉北からのお下がりらしい。ちょっと前に南海の子会社になった泉北だが、天下茶屋以北でよく見かけるんで、実体に名義が追いついたって印象が強い。

4番線は専らサザン用。それ以外は概ね5・6番線を使っているようだ。5番線では、普段ほとんど縁がない2扉車も見かけた。

6番線の向こう側、北西部の一帯は車両置き場。真昼でも時折車両の出入りがあった。

お、ようやく港線の電車が来るようだ。待ってました。

…ん? さっき乗った加太線? かと思いきや、同形式の別車両。どっちにしろ、支線どうしで車両を融通していることには変わらんね。ドアが開くのを待ってさっさと乗り込む。発車まで涼むとしよう。

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