当世お伊勢参り事情 (15) 産業線路・2

ライブ前の心理。数日前→前日 or 当日朝→会場到着時→開演して音が出てようやく、というようにわくわく開始ポイントがいくつか考えられるわけだが、今回は現時点で結構きているので第2段階かね。なお、過去には第4段階なことも実際あったが「そんなときはそもそもファン度が浅い証」説を旦那さんから頂戴する。あー、そうかも。
さて三岐線の旅ですが、見どころを気にしつつ着実に乗破するところから。

三里という駅の辺りで、東側の車窓風景に見覚えのあるものを発見。楚原付近の撮影地で、近隣に見えていた大型スーパーの看板。後で判ったのだが、その撮影地から三里までは徒歩10分程度で来れてしまう距離だった。もっと言うと、沿線自治体のひとつ・東員町にはコミュニティバスがあり、東員と北勢中央公園口(三岐線側)を結ぶルートで1時間に1本ほど走っていることも後に判明。
そもそも別会社として開業したこともあり、三岐線と北勢線を結ぶ鉄路は近鉄しかない。だからこそさっき西桑名まで戻ったわけだが、前述のようなことが現地で判っていればと惜しまれた次第。

と、そんな残念な話はさておき。三里の隣駅、丹生川の光景に、思わず窓に貼り付く。

あらこんなところに特殊そうなタンク車。と貨車。さらに。

いかにも年代モノな小さめの SL。

その後ろに列をなす真っ黒な貨車の数々。しかもやたらと状態が良い。
ここは貨物鉄道博物館といって、かつての貨物ホームを転用した施設なのだが、残念ながら休館日。そもそも月に一度の日曜しか開かないらしい。ま、車窓から外観を眺められるだけよしとしよう。

貨物主体の運営状況は、進むにつれて色濃さを増していく。

伊勢治田にはふつうに現役っぽい機関車の重連。彼らの仲間が働く姿は、後程目撃することになる。

終点まで残り2駅となった、東藤原。

そこには大量のまっくろなタキが待ち構えていた。連休とはいえ一応平日、何らかの貨物列車が動く姿は拝めるかもしれない。
駅を出て間もなく、景色は一変する。

どーん! 線路際に堂々とそびえ立つ無骨な建物群。タキに名を記された太平洋セメントの工場であった。いろいろと期待がふくらんでくるわけだが、その、とりあえず先に終点まで乗ろうか。

そんなこんなで40分少々。まずは当初目標である全線乗車をクリア。

終点・西藤原は SL の形をしていた。

内部はいうまでもなく待合室。比較的新しい建物のようで、すっきりした造り。

終端もすっきり。こちらも遠方からの鑑賞となったが、それには重大な理由があった。さっきの北勢線と違って、折り返しの発車がなんと6分後。駅舎撮るにも駆け足を強いられる慌ただしい終端活動。

ホームの対岸に展示されていた機関車類も、ちらっと見物するのがやっと。
なお、そこの芝生は公園。外周では、これまた日曜限定でお子様サイズのミニ機関車が走るらしい。公園名は「ウィステリア鉄道」。なんか他人の気がしないような顔をする旦那さんであった。

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