当世お伊勢参り事情 (9) 極細線路・1

買い物帰りの車中で久々にラジオつけたら、10年以上前の勤め先で聴いてた番組だった。定時が迫る中で仕事がちっとも終わらず、先輩たちとバカ笑いしていたコーナーも現役。懐かしいのはよしとして、運転中にはちょいと危険やな。
さて伊勢旅はここから2日目。もはや完全に参拝関係なし。おまけのボリュームが大きくなりがちなのは当家の仕様です。

翌朝。お宿併設のモリバで朝食を済ませ、軽く食休みしたら出発。前日同様、名駅の近鉄改札に近いロッカーへ大荷物を託して、ロングシートモードの L/C カーに揺られることしばし。

降りたのは桑名。いわゆる「その手は桑名の焼き蛤」の桑名である。遠足の小学生だろうか、アクティブな格好したお子様一同に取り囲まれながら、改札へと向かう。

ぱっと観た感じは結構地味だが、JR と近鉄はほとんどの優等列車が停車。養老鉄道まで含めると結構な数の列車が行き交っていることになる。

この駅と東口バスターミナルの間に挟まれるようにして、ちっちゃい別駅がある。

路面電車並みのシンプルな終端。これだけでは正直この路線の特徴が全然出てないが、そのへんは後程。

西桑名駅。桑名より明らかに東にあるにもかかわらず西桑名な件については、まあいろいろと歴史的経緯があるっぽい。

というわけで、この日のメインディッシュはこちら、三岐鉄道北勢線。

そこのポスターにもある通り、日本の旅客線においては全国でも3路線しかない激レア規格・762mm のナローゲージが最大の特徴。きっとこういうものは実地体験しなければサイズ感がわからんだろうと思って、お伊勢参りついでに旅程に組み込んだ次第。

来たからには全線乗破したくなるのが(乗り鉄の)人情。そのためにわざわざ、終点まで行く列車の出発時刻に合わせて桑名入りしたのだ。迷わず1日券を入手して、いざ改札へ。

折しも、今年で開業100周年。近年相次いで各社が節目を迎えているが、ここもそうだったか。

でだ。ナローゲージがどのくらいナローなのかが知りたい。と思っても、肝心の線路は当然ホームの下。現時点ではわかりやすい形で実感するのが難しい。

とはいっても、ホームにいる人と比べるとやっぱなんとなく狭いような気がする。
表現に苦心しているうちに、電車が到着した。

こ、これは…。うん。普通の電車だと乗務員室に大の大人が横に3人並べるくらい幅あるよね。確かに激狭ですわ。テーマパークの乗り物並み。でもれっきとした旅客列車。それでは早速乗ってみるとしよう。

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