湯けむりと陸蒸気 (6) 歴史証人2357

今日は西からのお客様にごあいさつということで、他の用事も兼ねて都内へ。ところが運用の関係上、わざわざ来た意味があんまりないような結果に終わってしまい、なんとなく申し訳ない気分に。まあその話は日を改めるとして、先に水上関係ラスト。

ひとしきり C61 のショータイムを楽しんだ後、もう一度入場券を買った。さっきの旧型客車、多分まだそのへんにいるはず。

いたいた。到着したホームにそのまま留置されてる。

旧客というものの存在自体は知っていても、目にするのはこれまた初めて。せっかく至近で見物できる好機を逃す手はない。

東最古の車両、スハフ 32 2357。戦前のものとは思えない状態の良さ。

その1両を除くとあとはオハ 47 やらスハフ 42 やら。世代の違いが断面形状の差となって現れている。と、旦那さん。

よーく観たら、駅舎にもレトロ感あふれるアイテムがあったりすることも。

この駅名標いいな。こういう「首都圏になさげなもの」を見つけると、遠征に来てる実感が湧く。

対抗して(?)きちんと板状のサボ。途中で新調したりはしてるだろうけど、なんにせよ非常に綺麗。

車内を覗き込んでいたら、普通列車がやってきてすぐ発車していった。新旧の時代が一瞬だけ入り混じる。

おそらく、このまましばらく置いておくのだろう。細かいところを眺める余裕も存分にあった。

荷物車。今はあってないような文化の存在も、側面にはくっきりと。

汽車会社という、かつてあった社名。かつて木製だったことを物語る改造記録。

窓にぴったりくっつくと、映り込みを避けて車内を観察できた。昔ながらのボックス席の、青い布地が映える。

スハフ 32 の方は柱位置的に完全対称とはいかないが、それでも戦後世代とは明らかに違う椅子の造形や、床が木造であることはよくわかる。

こうして、主に懐かしいものに触れる旅はだいたい終了。せっかく水上まで来たので、ついでに日帰り温泉に立ち寄ったりしつつ、おうちに帰ったのであった。

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