試される星都 (11) 五つ星の豪華列車

忙しかったので買い物が夕方に。しかし一部を除けば品切れの心配は随分なくなってきたようで、パンも野菜も普通に買えた。世の中色々あるけど、少しずつ普通が戻ってくるのは有り難いね。
で、札幌のお話。バリ鉄モードもそろそろ終盤。

2泊3日のいいところは、昼間でも宿で休憩できるところ。戻ってちょっとお茶。そして、またやってきた。

えぇ、また JR の方です。昨日撮れなかったスーパーおおぞらの前面の鶴などを収めたりするうちに、そろそろ時間。これがなかったらもうちょっと宿で転がってたかもしれんが、観たいものは観たいと起きてきたわけで。

運良くこちらのホームが空いた隙に、主役は現れた。

昼なお暗い構内に光る眼。発車ホームでも、これから乗ると思われる人たちがカメラや携帯を向けているのが見えた。

そう、今日のこっちの主役はカシオペア。

北斗星同様、道内では青い重連にひっぱられる。今回は2両とも日立。

運転席では、まだ若そうな運転士さんの姿。こうして技術は日々継承されるのだな。

こちらの停車位置は若干の余裕があり、斜め前からの撮影もふつうにできた。「さっぽろ」の文字と一緒に撮ろうと下がったら、駅ビルにも星が。おそろい。

まぁ連結部の方が断然簡単なんですけどね。ちなみにこの近辺の縦型駅名標はどれもサッポロビールつきだった。さすが地場産業。

嬉々として先頭を撮っている間に、いつの間にやらこちらのホームに別の列車が。

そのおかげというか何というか、銀色の客車が輝きを増す。
機関車のすぐ後ろは、当面は手が出ないと思われる1室限定のスイート。写真を撮る人の姿が見えたような気もしたが、あれはガラス越しに見えた他の撮影者だったのかも。

そしてあっという間に旅立ちの時刻。雪に彩られた線路に向けて、青と銀の流れ星が静かに動き出す。最後尾のラウンジからこちらに動画カメラを向けていた人の映像に、わたしたちを始めとしたホーム組も映っていたことだろう。

地震の影響で、カシオペアも北斗星も運休中。当分は難しいようだけど、いつか線路が直って、またこの日のように元気な姿が観られますように。

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