おもひで二重奏 (1) 黒装束の継走者

ではぼちぼち、わたしの名字が変わる前の最後の旅=九州遠征の話を。言うまでもなく主な目的は「博多への御礼参り」なんだけど、せっかく泊まりがけで行くなら他にも観たいよね。

これまでは九州行くなら新幹線だったが、首都圏からそれはちょっとしんどい。京急で羽田へ乗り込み、一気にワープ。そして博多駅で、こいつの席を無事確保。

リレーつばめさん。
せっかくの遠出だからついでに何しよう?って話になり、真っ先に思いついたのがこれだった。だって新幹線全通したら自動的に消滅してしまうではないか。おそらく乗るにも撮るにもこれがラストチャンス。

それでは早速車内へ。

水戸岡さんテイスト全開の、実に木目が美しい廊下を抜け、

コンパートメントを横目に、その先に用意された席へと進む。

窓際のテーブルを燦々と照らす陽の光がまぶしい。

実はしれっとグリーン車でした。えへ。ていうか普通の指定席が埋まってただけだが。

ちょっぴり早いけど、おなかすいたので昼食にしよう。席確保後すぐに博多で仕入れた駅弁。

黒豚めし。しっかり濃いめで、ごはんがすすむ。

さくら弁当。さくらといっても車両ではなくて馬肉。なんか牛や豚とは全然違う方向の美味さ。
という異なる駅弁を分け合って2度おいしいのは、2人連れの特権やね。

食後は車内を観察したり。

ガラスの向こう、ブルーリボンが輝く DX グリーンはしっかり満席だった。

ここにきっぷを挿しておくと寝てても検札完了。東海道ではちょっと無理?

それから車窓も観察したり。一部区間では新幹線と並走しており、新駅も見えた。

のどかな風景を眺め、特急らしいゆったりとした座り心地を堪能するうちに、目的地に到着。

カメラを抱えたわたしたちが童心に返っているように見えたのか、アテンダントさんが停車直前に飴をくれた。袋には、リレーじゃない方のつばめのマークが入っていた。

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