とある北方での出会い

事態がでかくなってきた。発症者多発県から東京へ出向くのはいろいろリスクが気になるので、涙をのんで今月のくま会は延期決定。早期に落ち着いてくれると良いのだが。
撮りにも行きにくい雰囲気のため、困った時の蔵出しシリーズ。非鉄モードで撮ったものなので絵的にはいまいちだが、記録としてね。

ある年の春。わたしは北の大地にいた。

これが人生初の JR 北海道利用。この時もっと注意力があればと、悔やむことになる。

快速を待つ。寒冷地ゆえ、改札は引き戸で閉じられている。

3分前に改札オープン。ホームに出ると、視線の斜め上がなんだかすっきり。おぉ、非電化路線か。と真っ先に思ったあたりに、予備知識抜きで行ったことが出てるな。

単行のキハ40がやってきた。JR で1両しかないものに乗るのは久々だ。ひょっとすると95年の日田彦山線以来。

ボックスシートの、進行方向に背を向けた席が空いていた。のんびりと風景を眺めていたが、この後がっくりの事態が発生。
どこかの駅ですれ違った、黒い物体。…ん?
あの時わたしは見逃していた。大沼公園駅の入口に「SL 函館大沼号」の看板が出ていたことを。窓の外を通り過ぎていったのは、まさにその下り列車。そうと知ってればシャッターチャンスもあったろうに。惜しいことをした。

そんな感じで函館に到着。赤いオブジェが「orz」に見えた。

異様に広い駅前広場を抜けると、道路上に何かが。

わーい路面電車だー。小倉で「赤字やし車通行の邪魔だから廃止ね」って消されたのにかえって渋滞がひどくなったという哀しい事実を踏まえると、バリバリの現役路線には勇気づけられる。

電停に壁があるのは寒冷地仕様かな、と当時は思った。ちょっと段差があるだけとか、路上に線を引くだけとか、そういうものしか知らなかったせいか。

市内の移動には、ほとんどこの市電を使った。降車ボタンの音やら、重厚感あるモーター音やら、懐かしげな響きに浸っていた。

五稜郭の帰りに見かけた、また違うテイストの車両。車体長の短さが目を引く。B トレっぽい気がしないでもない。

ついでに市電キャラらしきものも。気合入れてる感じがかわいい。

天候は終始いまいちだったが、名物はきちんと体験。

ひとつは函館山のロープウェイ。改めて考えると、よくこれでバランス取れるなぁ。

そしてもうひとつ、摩周丸。JNR のロゴの秀逸さに今更感心。

連絡船が廃止になって久しいが、こうして甲板を見下ろせば気分は船客。もし次に来ることがあれば晴れてほしいなと、霞んだ山頂を眺めて思った。

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