房総に彼岸あり (1) 現代を彩る
6 Oct 2014
台風強かったなー。ご近所の川の水位が半端なく上がり、駅が水没などいろいろあったようだ。旦那さんは前倒し出社、わたしは高台の自宅にて外出不要、てことで当家的には乗り切れた。ただ、自治体がスマホに強制送信する緊急速報、避難勧告発令から受信まで1時間半かかったのはもう少しがんばっていただきたく。
さてここからは、単独祝日だった秋分の日のお話。
高速降りて早々、旦那さんから出たプラスアルファの思い付きで川沿いへ。
赤や黄色、秋の色合いを帯び始めた草木。収穫を終えた農地で野焼き。そんな風景の中、川を渡る1両。久留里線をまともに撮るのは、わたしはこれが初めてだった。
というわけで千葉の内陸である。かつて浦安や幕張に暮らした経験のせいか、千葉というとベイエリアの印象を長年持っていたのだが、南の方(チーバくんの首から下)に行くようになって認識を改めた。むしろこっちが主流なのね、と。
沿線を車で南下していく途中、ふと通過した駅舎が風情あるなと気づいて引き返す。
馬来田という駅。昭和で時を止めたような、なんとも味のある佇まい。
素朴な待合室。有人駅だった時代には、列車到着に合わせて改札に立つ駅員さんの姿もそこにあったろう。
現在はボランティアの人がお手入れしている模様。小道具はささやかながらもぬくもりを感じる。
駅前の空き地に、随分と背の高い日の丸が掲揚されていた。先端に木の枝。近隣の掲示物からすると、数日後にこの地区で祭りが開かれたようなので、本来はそのための柱なのだろう。
そこから1駅半ほど進むと、農道と線路に挟まれたエリアにさしかかった。このへんで秋のかけらを探してみよう。
おやあんなところに彼岸花。田んぼのど真ん中すぎて近づけないので、離れたところからそっと鑑賞することにしよう。
近くの踏切が鳴るのを待たずして、林の向こうから派手な車両が現れた。久留里線用の E130 系。
どう観ても刈り取り作業をとっくに終えていた、この界隈の田んぼ。しかし、道に面した1列だけ刈り取らずに残された列があった。祭りの供物なのか、それとも他の理由があるのかは定かでない。
濃く色づいた稲穂の奥を、年中派手な車両ががたんごとん。
それにつけても、いかにも昨今の東らしい、彩度の高いカラーリング。とりわけ、警戒色であろうイエローの目立つことといったらもうね。デザイン的な調和の云々については、つっこんだら負けかな。
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