羽越、雨のち晴れ。(3) しらなみの海・2

日本において8月前半というのは「3日おきに『過去の出来事』に思いを馳せる月間」なわけで。今日に関しては自分もしっかり物心ついていた頃のことだが、当事者でもなんでもない者としては饒舌に語ることもできないし、シンプルに「ああいうことがもう無いことを祈る」のが一番いいんだろうな。
さて6月の日本海ですが、笹川流れ界隈の後編。

道の駅で昼食をいただいた後、沿線をあっち行ったりこっち行ったり。

雨は収まってきたが、相変わらず波は高い。いかにも日本海らしい荒々しさを感じさせる海岸沿いを、特急が行く。どっかで観たような顔ですね。現いなほ、元フレッシュひたち。ということなので我々は専ら「フレッシュいなほ」と呼んで旧車と区別していた。

車窓からちらちら景色を観ながら、その都度気になったところで足を止める。

だいぶ北の方へも行った。ここは定番構図のようで、道の駅の展示でもここで撮ったものが観られた。

そしてまた南下。海こそ見えないが、農業地帯らしい場所で。
余談だが、ここへ来る道の入口になかなかアレな物が置いてあった。どうやらお祭りに使う道具のようで、古くからの土着信仰によるものなのだろうが、あまりにも造形が直球つーかリアルすぎ。うっかり写真を掲載しようものなら特殊サイトに指定されかねない。子孫繁栄と言えば聞こえはいいんすけどね。いやはや。

この日、累計で最も長く滞在した撮影地があった。

こういうところ。トンネルが途中で切れてて、一瞬だけ先頭正面に自然光が当たる。自分の装備では到底足りずにがっつりトリミングしてるが、旦那さんは大砲をさらに伸ばして頑張っていた。

背後を振り返るとこんな感じ。このいなほ、朝に土砂降りの中で迎えたおはよう信越と同じ編成である。

望遠大好き旦那さんの目標は、上記タイプ=485 系いなほをトンネル抜きすること。ただいなほもそう頻繁に来るわけじゃないので、午後前半は河岸を変えていろいろ手を広げていた次第。

夕方頃にまたチャンスがあるようなので戻ってきた。ら、何故か時刻表にないものが颯爽と通過。客扱いしてる様子がなかったので回送だろうか。

辛抱強くトンネル前で待つ旦那さん。一方、わたしは空き地の近くに花が咲く一角を見つけ、ゆるふわ仕上げを試みる。いつも2人で同じ構図ばっかりじゃ皆様(自分も)飽きると思いますんで。

しかし、もともと派手だったフレッシュだが、いなほ化されて更にパワーアップしたな。夕陽とそれに染まる海をイメージした側面は、確かに当地らしいデザインで良いと思う。

一旦上がっていた雨がまた降り始め、時折強くなる。傘を持ってトンネル前へ向かったが、結局大半はウインドブレーカーのフードでしのいでいた旦那さんであった。なんだかんだで、朝と夕方の2度にわたる濡れねずみ。

夕刻迫る中、またまた同編成によるいなほをもって沿線営業終了。
なお、撮影旅行を決定した時点ではまったく意識していなかったが、485 系はこの撮影日のほぼ1ヶ月後に定期いなほから撤退した。今回が見納めというか、最初で最後の対面だったことになる。

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