神在月の陰陽路 (16) 駆ける大蛇・5

いただきものの柿を食べきった。甘く煮てパンに挟んだり、そのまま食べたり。あとは10個以上残ってるみかんですよ。まあ収穫した時硬めだったから、むしろ今が食べ頃かも。
さて秋旅3日目、おろち号復路に参ります。

ここまで乗ってきた人は全員折り返し乗車かと思いきや、2時間待つつもりの人もいたようで、若干乗客が減った状態で発車。

こんな山の中ながら、備後落合は複数路線の接続拠点になっている。上り列車が出てすぐに左上へ分岐していくこの線路、これは芸備線。芸備線ってあれか、あの必殺徐行で有名な。と思っている間に、目の前を「制限15」を示す標識が通り過ぎていった。

往路の途中で乗り込んだ、車販とガイドさんを兼ねたような役目のおばちゃんも折り返し乗っていた。とにかく終始笑顔が絶えない方だった。なお、黒豆茶を売ってくれたのもこのおばちゃんである。

それはそうとして、復路では往路と違う「ある現象」がトロッコ車を襲っていた。特にトンネル内。

帰り道は機関車が先頭に立つ。ということは、あー出てる出てる。あの煙もくもくをもろに食らい、しかも避けようがないのが唯一の難点。

当たり前だが、三井野原まではガンガン登り坂。

なにげなく撮る車窓もよく観たら斜め。そりゃ煙も出るわ。

さっき撮り損ねた「JR 西日本で一番高い駅」の看板もしっかり観ておく。しかし東の標高トップクラスは 1000m 超がごろごろあるので、相対的に西エリアは全体として低めということやね。

横の道路を観ていたら、分水嶺発見。必ずしも水の境が県境と一致するわけではなさそうだ。

しかし、つくづく山の天気は変わりやすい。10分もしないうちに景色が一変した。

出雲坂根が再び眼下に見える頃には、むしろ陽射しがまぶしいほど。

模型が欲しくて仕方なかったあの男の子の一行も、おろちループ探訪を終えて帰り道。やはり男子は電車好きなもんなんやねぇ。

戻ってきた坂根で改めて空を観れば、びっくりするほどの晴天。

そりゃ晴れてる方が塗装の色とか映えるに決まってますよねー。というわけで、離合待ちをしていた各停も一緒に記念撮影。HM が水滴びっしりな辺りで、雨と晴れの境界が如何に急だったか少しは伝わるかなぁ。

隣のたらこさんは、こちらを待つために随分長く待機していたようだ。まあこの先に離合地点ないから仕方ないね。

ちなみに、今回も延命水汲みに奔走した方がおられた。トータル10リットル近い容器を持ってダッシュしていった人も、なんとか間に合ったようだ。もっとも、多少の遅刻は融通してくれてそうな気はするが。

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