Report – TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR FINAL / 2004.06.25

正しくは「TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR FINAL “NETWORK” in NIPPON BUDOKAN」ですね。長っ。

まず前提として、過去にわたしが生で観たTMはEXPOとMTR、あと99年のNKホールイベントだけです。よって、第一期(=Nになる前)の予備知識はちょっと薄いと思います。そんなわたしにも、今回のこれのおかげで、初期NETWORKとNの違いがなんとなくわかりました。
ついでに第3部もついてきて、3組のユニットを同時に観たような気分です。
そして、顔ぶれがあまりに凄すぎて視線が定まらないアンコール。
正直言って、今まで観てきたすべてのライブの頂点に立ってしまうかもしれません。

ということで、出遅れ感満載ですが、わたしなりのレポートを残しておきたいと思います。びっくりする程ものすさまじい長文ですので、この先を読む際は覚悟よろしくです。

さっさと読みたい人用もくじ

Prologue | Chapter 1 | Chapter 2 | Chapter 3 | Encore | Epilogue

Prologue

武道館へは、うちから半蔵門線一本で行けます(正確には東急直通)。現地に着いたのは、開場1時間前を狙った16:30過ぎでした。
九段下の駅を降りて坂道を、というあの歌詞をどうしても思い出してしまう坂道には、既に数十人以上が、待ち合わせやチケット譲りのために立っています。あいにくの雨。傘をさして会場前へ向かいます。

周辺には数百人が点々と、リハの音漏れ狙いか、待ちきれずに早く来てしまったか、あちらこちらで待っています。そして会場前には白いテント。ツアーグッズ売場です。
わたしが早めに来たのは、並ばずにグッズを買うためでした。案の定,まったく並ぶことなく目的物を余裕でゲット。買ったのはパンフと苗場DVDだけです。苗場は現地に行ってないので楽しみです。観たらまたレポします。
パンフに添えてくれた赤と黒の硬質なビニールバッグにしまって、雨のあたらないところへ退避。
GET WILDとおぼしきリハの音が微かに聴こえる中、それを遮るように、ライオンズクラブのマークをつけた時計塔と,千代田区役所?が、17時の時報を告げました。

武道館の屋根下に移動して周囲をよく観ると、なにやら即席プラカードのようなものを持った係員を発見。その前には小さな列。はて、なんでしょう?
近寄ってみると,入場のための列でした。2階席のわたしもそこへ加わります。
しかし、ここでひとつ恐ろしいことが。そこは周囲を草木に囲まれた遊歩道だったのです。虫に刺されやすい体質のわたしは、見事に左足首を蚊にやられてしまいました。なんで屋内ライブ観に来て虫に刺されなあかんのじゃー! しくしく。
それでも、そのために列を離れるのもあほくさいので、耐え忍びながら入場を待ちました。

定刻の開場時間まで、10分を切った頃。係員の誘導が始まり、2階へと上がる階段の前に列が進みます。
お約束の注意事項説明をすると、かっぱを着た係員は後ろの方へ説明に出かけました。もうすぐ入れるかと思って一旦傘を畳んだのですが、意に反してなかなか始まらない入場。そして強くなる雨。耐えかねて傘をさす人続出です。周囲にあたらないよう、注意して広げてました。

結局、入場開始はきっちり定刻。途中で思わずオペラグラスを買って、席へと向かいます。
南東スタンド、後ろから数えた方が圧倒的に早いR列。見え方は諦めていたんですが、行ってみると予想を遥かに上回る見通しの良さ。むしろ屋根付きの1階より良席なんじゃないかという気さえしました。
18時をまわると、どんどんと席が埋まっていきます。明らかに仕事帰りの会社員がたくさん。あえて最初から休みをとった、ラフな格好や気合いの入った格好の人もそれなりの人数。眼下のゴスロリさんが異彩を放っていました。それでも、言っちゃ悪いですが最近のangelaに比べると飛躍的に一般化された客層です。

BGMは懐かしの洋楽がたくさん。わたしがリアルタイムで聞いて育った曲はほとんどないんですが、’BABY COME BACK’ だけはやられました。80年代後半に福岡周辺で深夜ラジオを聞いてた人じゃないとわからないかもしれませんが、超有名番組の最終回に使われた曲なんですよね。

定刻の開演時間を過ぎました。きっと45分頃には始まることでしょう。

Chapter 1

♪01. Get Wild
暗くなるより、お馴染みのサンプリング声が鳴りだすのが先でした。MTRのときは「げっわ、げっわ」て感じでしたが,今回は「わぁいるだん」でしょうか。
歓声の中,ひとりまたひとりと姿を現し、位置についていきます。
そしてドラムが入った瞬間、圧倒されました。わたるちゃんのドラムをそれと意識して聴いたのはこれが初めて(ひょっとしたらウツソロで観てるかも程度)でしたが、なんか異様にかっこいいんですけど! 数小節で強烈に実力を感じさせるすごいドラムプレイに、もうそれだけで感動。

♪02. All-Right All-Night
うわー! ネタバレをおもいっきり某スレッドで観ていたんですが、いざ目の前で演奏されると感慨が違います。
以降,「まさかビデオでしか観てなかったこれを生で聴ける日が来るとはうわー」の曲の連続。しかもほぼオリジナルアレンジで、サポートさんまで当時の再現。タイムマシンで当時に連れてってもらうと、こんな気分なんでしょうか。跳ねたり手拍子したり手挙げてたりするのに夢中でした。

♪03. Be Together
♪05. Self Control
♪04. Come On Let’s Dance
率直に言うと、はしゃぎまくっていてあんまり記憶がないです…。
ただ、確かこのあたりで、木根さんのコーラスの存在感が強調されていてほのぼのしました。声に厚みが出た気がします。伊達に10年以上ソロで歌ってないですね。あとギター音量の厚みも。
基本アレンジがほぼオリジナルな中、Come Onのイントロにちょっとだけ違う音をかぶせていたのは、時間ないなりに何かは入れたいという先生の意地でしょうか。

♪06. Confession
飛び跳ねまくっといて、最後だけ渋い選曲なのがちょっと面白かったりします。キーが半音下げられていたのはご愛嬌。

というところで第一部終了。あんな曲やこんな曲を生で聴けて、FODのみなさんの凄テクが拝めただけでも美味しかったです。彼ら目当てに来た方にも満足してもらえたんじゃないでしょうか。
あともうひとつ判ったのは、オペラグラスなど要らんということでした。買ったのに。でも2階席って予想より大幅に見やすかったんですよ。後方スクリーンに時々アップが映るし。

Chapter 2

どなたかがドリフの舞台転換のようだと言ってましたが、上手のわたるちゃんセットが奥へ引っ込み、横から大ちゃんセットが現れ、下手の横からべーやんセットが現れる、という具合に、セットの載った平台がごろごろと人力移動されたら第二部開始です。

♪07. We Love The Earth
星空だー! ステージ上方に輝く電飾の幕。
イントロをいじられまくっていたEXPOツアーの時と違って、シングルバージョンに近いアレンジでした。
TMとしてはべーやんドラムに身体が慣れていたので、馴染みのある刻み方ではあったんですが、わたるちゃんのドラムセットの方が音圧が凄かったような気がするのはちょっともったいないです。ってドラムの事ばっかりですが、ギターの巧い下手があんまり判らないんですわたし…。
そのかわりというか、大ちゃーん!!(結局そっちかい)随所できらきらした音が上にのっかってると誰の音かすぐ判ります。あとは音と手の同期で。

※べーやんセットの音ですが、ご本人の6.26日記(更新速いのが流石)によると、

今回のTMイベントでシンセドラムや、トリガー使って音源モジュールから音なんか出していないからね。
亘ちゃんとセットも違うし、チューニングも違う訳だからドラマーが替わった時点で音色が違うのは当たり前で、亘ちゃんのチューニングが低めで私のチューニングが高めと言うことなだけ。

ということだそうですね。

♪08. 69/99
これとTime Toで、EXPOツアーアンコールで会場が半狂乱状態だったのを思い出しました。ちなみに当時わたしが観たのは小倉公演、九州厚生年金会館のやつです。あれは凄かった。
大ちゃんがシンセ触ってない片手で客席煽ってます。当時の先生を観るような仕草の煽り方です。判ってやってるのか、身に染み付いてるのか、単に自分が楽しいのか。いずれにしろ先生より先生らしいです。

♪09. The Point Of Lovers’ Night
「らーらーら、らららららららー」を自分が出来る日が来るとはうわー。

♪10. Time To Count Down
前曲終盤でまずウツがはけ、大ちゃんがはけ、他メンバーも一旦はけて、先生が残りました。流れて来たのはELバージョン。生で聴いた方が飛躍的に聴けます。
でもそれで終わる訳ないよねー。と眺めていると、徐々にみんなが戻ってきます。やっぱり来るのかな来るのかな。わくわく。
そしてべーやんのスティックカウント。スモークずどーん。きたー!!
先生も白いギターで参戦。移動できない大ちゃんとべーやん以外は、何度も立ち上るスモークの柱を縫って、左へ右へ駆け巡ります。やっぱりこの曲は暴れてもらわないと、ですね。

♪11. Green Days
新曲。発売は未定=いつになるやら、という感じですが、とりあえず9月のDVDに収録されたのを聴け、ということでしょうか。
「7色で連続発売」ネタ、わたしはばかうけだったんですが、全般に反応が薄かったですね。まぁファン層がそこまでかぶっているとは思ってないんで仕方ないとはいえ、折角ふってくれたものなんでちょっと哀しいです。わかんない人、ディスクガレージのチラシセットに入っていた大ちゃんチラシか、このサイトのaxsカテゴリをよーく読んでください。
あとは「芝生」とか「地方」とか、大分という単語を先生の口から引き出したかったように感じました。それを言わなかったのは、先生が空気を読んだのか、はてさて。
で、肝心の曲ですが。
まったり系ですね。ここでは大ちゃんの細やかなきらきらと、それを上回るべーやんの細やかな刻みが入っているのでわたしはそれなりに楽しめたんですが、CD化する場合はレコーディングメンバーによって大幅に評価が変わると思います。新曲ではありますが、ここではその2人が入ってくれたので第二部とみなします。

そんな感じで第二部終了。大ちゃんもべーやんもありがとう!
大ちゃん、時々先生も鍵盤弾いていたので、先生がふたりいるみたいで面白かったです。師匠と弟子のアイコンタクトもまた微笑ましいものがありました。
あと、べーやんは

この数日間で,栄養剤など合計6本も注射

(これもご本人の日記、日付同じ)までして臨んでいたようで…。おつかれさまでした。

Chapter 3

べーやんセットと大ちゃんセットが元通り引っ込められて、残った4人で第三部。

♪12. Screen Of Life
例のリード音とアルバムバージョンの「ぶん」が気になって気になって、という曲ではあるんですが、バランス調整の妙なのかあんまり気にならず、まとまりはよかったように思います。「ぶん」はウツも判りにくいようにごまかして言ってた気がします。
それより。
わたし、この曲の照明で感動して目が潤みました。ライブで泣いた事がまずないのでこれでも異例です。
2階席というポジションのせいもあったと思いますが、視界が180度全部、ライトの色で染められてゆく光景のあまりの凄さに。赤やエメラルドグリーンの色をした空気に飲み込まれたかのような、強烈な力をあの照明に感じたのです。
…ただ、やっぱりこれ系アレンジってどこで盛り上がっていいか判らなくって、対処に困ったのは事実なんですが。

♪13. Just One Victory
にわかVJ・ウツのタッチパネル操作がのりのりで微笑ましかったです。MUSEUMの頃からあまり代わり映えしない映像はともかく。
ただやっぱり、本来盛り上がるべきところであろうサビの部分で、ほとんどの音がなくなっちゃうのは寂しい気がします。

♪14. Take It To The Lucky
このへんになると、相変わらず強烈な照明に目を奪われたまま、半ば義務的に頭揺らしてたのは否定できません。トランスアレンジだったらこういうのりなんだよな、と。
クラブになかなか行けないわたしは、家で机に向かって大ちゃん聴きながら揺れてる事はあるんですけど、同じ事を武道館でやるのはスケール感が合わなかったというか。WIREとか行った事あったら、「オーディエンスが大人数のときのクラブサウンドの楽しみかた」が少しは判ったのかもしれません…。
どっちにしろ、それ系にするならもうちょっと低音の重厚感が欲しいです。

♪15. Love Train
ミュージックフェアのときとあまり変わりませんね(当然か)。

♪16. Presence
サビ最後の「PRESENCE」で捧げ手をやるのは無理がある気がします。
このへんでようやく気づいたんですが、ウツは一部・二部のような観客との応酬をやろうとしているのに、淡々と進むメロディーラインとアレンジがそれに合わなくて、違和感が発生している、そんなふうにわたしには見えてしまいました。
そういう意味では、近作の中ではScreenが一番サビメロとして盛り上がりますね。

…すいません、本当に第三部だけものすごい冷静に観てますねわたし。ただ、この部分で照明が一番凄かったのもまた事実だと思います。サポートメンバーの頭数が少ない分、照明に第5第6のメンバーを演じさせたのかな、と。
CDと大して変わらないアレンジでしたが、ライブで聴いた方が数倍よく聴こえます。でも、もうちょっと曲展開に起伏をつけないとのりのりになるのは辛いと思うんですが。
でも、第三部が物足りなかった最大の原因は

ドラムは生でなきゃダメだよ。
楽器から伝わってくる振動を受けなければ面白くも何ともないからね。

(byべーやん日記6.26)かもしれません。よくぞ言ってくださいました。わたしは生ドラムが好きです。

Encore

座っちゃうのはファンの年齢層の成せる技でしょう。でもそのぶん、ウェーブの波の大きさが際立つというものです(無理がある?)。
アリーナ前方でちまちまやってたのが、いつの間にか1階2階が煽られて2段ウェーブとか、2階左右同時ウェーブとかになってましたね。わたしも2階のすみっこで流れに身を任せてました。
ウェーブがいい感じに終わる頃、3人が再登場。べーやんも呼び込まれます。
そして…
「スペシャルゲスト。松本孝弘!」
うわー! 来てしまいましたよ!
来るんじゃないか説(出来のいいはずの2日めがDVDに収録されないから)は散々聴いてましたが、本当に来るとは! うわー! しかもわたし、これが初まっちゃんですよ!
場内えらいことになってました。
よーく考えると、事前告知しようもんなら席がB’zファンで埋まってしまって肝心のTMファンがはみだす恐れもあるので、言うに言えないですね。

♪17. Human System
うわわわわ。この曲まで生で聴ける日が来るとは。しかもまっちゃん付き。そして最後のコーラスに参加できるとは。

♪18. Beyond The Time
この曲まで以下略。もう目眩がしてきました。第一期を生で観た事のないファンにとっては贅沢すぎます。

そしてここで、サポート全員再登場。
TM、FOD、大ちゃん、葛G、べーやん、まっちゃん。
もう一生観れないかもしれないこの組み合わせで、そこそこ広かったはずのステージがきっちり埋まっています。やばすぎます。いくら上から全体眺めれるとはいっても、どこを観ていいのかわかりません。

♪19. Seven Days War
わたるちゃんは当初、木根さんの横でしゃかしゃかとパーカッションしてて、先生ブースにも立ち寄って、気づいたらドラムセットに入ってました。
ギター4人にドラムが2台。超重厚仕様が全身にしみわたります。動ける6人が前方で一列になって仲良く弾いてます。大ちゃんは先生と揃って楽しそうに弾いてます。
あぁ、TMだなぁ。来てよかった。

Epilogue

スティック,ピック、タオル、ヘッドホン(先生の)。何人かがいろんなものを投げ込んで、あつーい2時間少々は終了しました。
いろんな方向に一生懸命手を振ってくれる方あり、軽く振って引っ込む方あり。

忙しいだろうに、かけつけて盛り上げてくれたサポートのみなさん。
わたしたちとのコミュニケーションをいっぱいとろうとしてくれたウツ。
トークだけじゃなくていい音も聴かせてくれた木根さん。
これだけのメンツを揃えてくれた先生。
みんなそれぞれに、ありがとう。

21時を少し回っていました。
人の流れに乗って屋外へ出て階段を下りながら、わたしは頭にたたきこんだ曲順を大急ぎで携帯へ流し込みました。
九段下駅へ下る人波に適度に流されて、ふたたび半蔵門線で帰途につきました。東急で西へ向かう混雑の中、赤と黒のビニールバッグを持った人は残念ながら見当たりませんでした。
本当は、MTR以来になる某MLのオフにも出たかったのですが、またそのうち何かあったらお会いしましょう。

ということで、実質は完全に20周年祭りでした。
これから加齢(こら)に伴って、アップテンポのポップなチューン連発で大盛り上がり大会はこれが最後かもしれないと思うと、「一度観てみたかったもの」を山のように観れたことで、今後のFANKS人生において相当重要なメモリアルデーになると思います。
良くも悪くもトランスとの親和性が低いお二方の存在意義を考えると、Greenみたいなまったり路線が今後は主流になっていくのかもしれませんね。その傾向は99年から少しずつ出てましたけど。

率直に言って、MTRツアーファイナルの直後、次のライブまで自分がTMを追い続けている自信がなかったんですよ。それを取り戻してくれただけでも、わたしは今回のDDツアーに最大級の感謝を捧げたいと思います。
次の何かが来るまでは、ここ最近買った合計5枚のDVDをじっくり楽しんで待つとします。

07.12追記:冒頭、99年のイベントに行った記憶がすこーんと抜けていたので足しておきました。あれはTMとして認識していなかったみたいです。

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