OtiS IV

今年はメモリアルイヤーにつき、TM に対しては最優先で予算や日程を割り振っております。とはいえ、音楽趣味のない旦那さんほっぽって全通とか申し訳ないんで、引き続き「1ツアーにつき1公演」方式は維持。その結果千秋楽を選んだわけだが、いろいろ総合すると正解だった模様。
馴染みの皆様にもそれなりにご挨拶できてなにより。ネタバレ回避したまま会場入りしたところ、嬉しそうにバラしてくれようとした方々にも大変感謝しております。じゃ、少々遅れたけど感想行きますか。

2012〜2015 各ライブレポートもくじ

Prologue

TM で国フォは MTR 以来。物販列が長過ぎて薄暗い階段に最上階近くまで並ばされたとか、どーしても仕事が頭をよぎって100%ファン目線になりきれなかったとか、なにかと味わい深い一幕からはや13年。

あの時のパンフ類の写真も、このガラス床を使ってたっけ。

事前物販でパンフを確保後、近隣で夕食。定時10分前くらいに入場すると、ステージはスクリーンで隠され、ツアーロゴが投影された状態。幕前 BGM は歴代曲ランダムだったようで、聴けたのは ACTION→WB2→Still。
TK メルマガさん、2階のとっても後方席をありがとうございました。まあ1階後方よりはいいか。スクリーンも活用されていたので、細かすぎて伝わらない系はほとんどなくて済んだかも。

Stage

** Opening
真っ暗になった場内、スクリーンに白枠の三角形が1つ浮遊を始める。やがてそれが3つになり、starring として3人とサポさんの名前が順に表示される。三角形は回ったり重なったり光ったりしつつ、そこから更に無数の三角形が散らばり、宇宙空間のような光景に。TM の名称を表示した後、インストのリズムに合わせて、大きな三角形や、小さな三角形でできた輪を次々通り抜ける。SF 系映像作品でのワープゾーンの描写に近い。
その後、2012・2013 の文字とともに各年のライブが早送りされ、そして LOUD の PV 冒頭にあった赤い光に収斂。そういや PV のメイキングで「そのままライブのオープニングになるような」て先生言ってたわ。

01. LOUD
という流れなのでこの曲以外ありえない構成。幕が上がると、イントロをちょっと伸ばして、上手から木根さん・下手から先生、そして最後に中央奥の巨大な扉が左右に開いてウツ登場。
セットはまんま同曲の PV 通り真っ白な部屋(宇宙船内)の正面ビュー。両サイドと中央上部に、丸いライトのついた角丸のプレートが水平に浮いている。それ以外は、正面壁の輪郭や各ブース(1人分ずつ一段高くなってる台)など八角形で統一。
最終日ともなれば、終盤のコーラスを振られても客席はスムーズ。指揮するような手振りのウツ。

** Story 01
舞台中央に透明なポッドのようなもの(これも八角柱状)が現れる。ウツと木根さんがその両サイドの机につき、コンピュータに向かってなにかを打ち込むと、ポッドはひっこんでいく。

02. Come on Let’s Dance 2014
カウントアップしていた数字はなんだろう? 3桁・1桁・4桁くらいで頭は 500 前後。
アルバム自体がライブの予告と言われた通り、以下 DRESS2 収録曲が大半を占める。バスドラのアクセントを1拍目に置いているのが新鮮だった。ウツ的には2番サビ前でくるくるくるっと多重回転したところがポイント。

03. KISS YOU
強いて言うなら More Rock に近いかな。ベースがヘビーに響く。グラムロック的な模様を浮かび上がらせる照明。間奏では木根さんがステージ縁まで踏み出してのギターソロもあり、珍しく(?)エレキギターで活躍。

04. 永遠のパスポート 2014
木根さんはアコギに持ち替え、さらにブルースハープも披露。最後に先生がかぶせていたのはオリジナルのアウトロ旋律っぽい。

05. 金曜日のライオン 2014
アフリカの赤い太陽を思わせるような強い発色。歌ってない部分で先生がガンガン攻めていた。

** Story 02
例のポッド再登場。内部で緑色した光の輪が縦方向にスキャンするような動きを見せた後、モニタ(奥の扉をスクリーンとして使用。以下同様)に浮かび上がったのは人の形。徐々に女性らしい形状に変化していく。

06. RAINBOW RAINBOW 2014
無数の星が輝く宇宙空間に、幾何学模様などを描きながら虹が次々と現れる。印象的だったのが照明で、B メロ後のブレイクで一旦真っ白になり、サビに入ると同時に7色に発色。会場中を虹に巻き込んでいた。

07. Be Together 2014
CD の時点で「これライブだと印象変わりそう」と思っていたのが大当たり、俄然厚みが出た。
ウツは全体的にマイクスタンド多めだったが、この曲では手持ち。恒例のターンも健在で、1番は1人、2番は木根さんも一緒にくるん(先生も回ってたらしいが、2人ばかり観てて気づけなかった)。サポさん2人にもそれぞれちょっとした見せ場あり。

08. CUBE
ここまでシームレスな曲間が多かったが、当曲の前は客席が黙るのをじっくり待ち、静寂が確保できてからのスタート。
序盤がウツとアコギ木根さんだけのアンプラグド状態だったのもさることながら、キーが大幅に変更、さらに歌詞まで一部変更(終演後に言われて気づいた)、そして途中で転調。B♭→C♯とかそんな感じ? まさかの MTR 作品採用というとこまで含め、今回一番のびっくりポイント。

** Story 03
例のポッド再登場。木根さんがなにか打ち込む。モニタは3画面となり、DNA の二重螺旋らしきものを映す。
なお、ここで気づいたのだが、ストーリー部の BGM は「LOUD の変拍子部分7音のアレンジ」か「MALIBU のアレンジ」どちらかを随時使っていた模様。後者に気づいて、SPEEDWAY(アルバムの方)もきちんと TM の歴史として認められていることを再確認した。そういや、ぴあ本の先生コメントも結構前向きやったし。

09. I am 2013
このへんから「サビまたは終盤コーラスで客電が全点灯」が増える。過去2回を踏まえ、MC がないであろうことは薄々察していたが、そのかわりに曲の中で心が通じ合えれば、ってことかな。
最後に演奏が止まり、ウツが静かに “Yes, I am a human” と言い終わる際、手を空中へ伸ばしてなにかを握るようなしぐさ。と同時にノイズのような音が流れた。特殊能力で音を鳴らしていたかのようにも見えた。

10. Just One Victory 2014
白い部屋が奥にもあるように見える背景。原曲で言うラビリンスな部分では、今回としては珍しく先生のつまみいじりが目立っていた。

11. TK Solo
便宜上表記を分けたけど、実質的には次曲と一体化していた。
エレキギターで TIME TO COUNT DOWN のイントロ、アコギとピアノで Seven Days War。その後なにかのループにピアノをかぶせたり(多分ペールギュント)、ジャズっぽい即興ピアノになったり。

12. Get Wild 2014
先生ソロの延長線上にあった冒頭のループがまた聴いたことないパターンで、これだけでえらい印象が変わる。そして先生が足を高く上げたと思ったらシンセ蹴った! と思う間もなく特効爆発どーん!(しかも4発) 追い打ちで例の4連音に合わせてぼぼぼぼん! いやー派手だったー。
それにしてもサポさん能力高いな。特にドラムの Ruy 氏には、当曲のアウトロを華麗にこなす様子に唸ってしまった。べーやんのおかずの多さとはまた違うベクトルで、デジタル適応能力が秀逸というか。

** Story 04
例のポッド再登場。ウツと木根さんがなにか打ち込むと、モニタに見覚えある服を着た女の子の姿が。さっきからずっとやっていたのは「キャロルを作る工程」だったことが判明。

13. Self Control 2014
Victory と同様の白い部屋だが、今度はどんどん扉が開いて奥へと延々進んでいく。開くタイミングが曲の2小節分とほぼ一致。さらにサビになると室内に大文字表記の曲名が浮かんでおり、LOUD のタイトル同様に文字列を通り抜けていく。要するに “Self Control” と歌う度に文字を通過することになる。何回出たかなぁ。

** Story 05
舞台中央に、大人が抱えられるくらいのやや角ばった透明なカプセルが現れる。中には赤ちゃんの姿。ウツがふたを開き、先生から木根さん経由でバトンを受け取ってカプセルに入れてふたを閉じる。するとカプセルは静かに旅立っていく。向かった先はというと…

14. Beyond The Time
カプセルは光跡を描いて地球へと吸い込まれていった。そして浮かび上がった文章は “forward to London 1974″。思わず脳内で 1991 との差分を計算し、キャロルって当時17歳前後だよな、と確認して納得。観客がキャロルの設定までバッチリ把握しているベテランだと想定していなければ不可能な演出やね。
当曲に関しては、基本的なアレンジにはほとんど手を入れていないと思われる。頑なまでにオリジナル。強いて言うなら最終サビ後のタメ(元は4拍)が若干長く、奥行きと高さのある客席をくまなく上まで照らし出すだけの余裕を持たせていた気がする。

** Story 06
前曲終了とともにスクリーンが降下。M 字型の宇宙船が接近する。
例のポッドからキャロルが外界に踏み出し、当初よろめいたりしつつも優雅に踊る。それをポッド脇で見守る木根さん。そこへあと2人も現れる。キャロルはウツと手をつないで、奥に見えている光の柱へと歩いていき、やがてそれに吸い込まれる。先生と木根さんも後を追って光の柱に消える。

一部つながりが不明瞭なところもあるが、要するに「宇宙人がキャロルを作って地球へ送り、ある程度成長したところで一緒に連れていく」ということでよろしいでしょうか。
この後キャロルと3人が向かった先が 50’s アメリカ、という説をついでに提唱しようと思ったが、ツアーパンフ読むと「キャロルも潜伏者」とあるので3人とは別行動なのかなぁ。うーむ。ただ、ビルボードのインタビュー(←近年稀に見る大傑作)でも「『スター・ウォーズ』と同じ方式」って言ってたので、上演順と時間軸をひっくり返してることは間違いないかと。
12年から続く宇宙人シリーズは、MC なしアンコールなしという方式も含めて、80年代の TM ライブの形にとても近い気がする。その頃に間に合わなかった N 期からのファンとしては、当時のファンタジックな世界を追体験させてもらっている気分でもある。

** Ending
再び場内は真っ暗に。そこへ浮かんだ文字は3段階に分かれていた。

NEXT
TM NETWORK
WILL BE
WINTER 2014

TO BE ANNOUNCED

THANKS
“THE FANKS!”(※昔懐かしいあのロゴ)

最後の1枚はこの日だけだったらしく、ひときわ大きな歓声。
MALIBU の今年版に続けて「ある日ある時」のインスト版が流れる中、エンドロールとともに客席は明るくなりはじめ、春の物語は幕を閉じた。

Epilogue

ここ数年の傾向から本編はジャスト2時間と想定していたが、1904 開演→ 2105 終演と見事きっちり。全公演そうだったっぽい。
今回も花は比較的いつもの面子って感じでだいたい納得したが、吉本にだけはいろいろとつっこみたい。

開演前も終演後も、気づいたらいつもの皆様がわらわら集まっていた。前日以前との差異とか、物語の答え合わせとか、感極まって涙する方の姿にじんわりとか、余韻を分かち合うのもライブの醍醐味やね。わたし含め数名がおいとました後、残った方は飲食店に場所を移してさらに盛り上がったことであろう。これが金曜や土曜なら居残るんだけど、平日はなかなかねー。
なわけで「次は冬」ですねぇ。それまでは新しい情報を心待ちに過ごすとしよう。

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