Review – 小室哲哉 : TETSUYA KOMURO EDM TOKYO / 2014.04.02

現在は写真ばかりの当ぶろぐ、初代バージョンを10年前(!)に始めた時は音楽方面専門でして。その名残で、年数回程度このような趣味まるだしの記事が現れますのでご了承のほど。
というわけで、1年ぶりの先生ソロアルバムが無事届いたのでいつも通り感想を。しかし今回予約には相当困った。ネット通販どこ観ても初回盤入手の保証がなかなか得られず、直前に初回と明記した amazon を一応信用して事なきを得たけど、できれば次回からは初回と通常で品番分けて確実にやってくださいエイベックスさん。ファンにとって初回仕様の有無は重要なんすよ。

01. Time Is Now
今っぽい響きではありつつ、GABALL 辺り以降から04〜07年の TM 方面にかけての頃をふと思い出させるようなフレーズや音色がちらほら。あれやこれを経てこその今、みたいな。

02. EDM TOKYO 2014 feat. KOJI TAMAKI
まさかの玉置氏と思いきや、だいぶ前の FNS で一緒に出てたね。今までにありそうでなかったタイプの、明るくパワフルで情熱的なボーカルにさらりとしたトラックが合わさる不思議な質感。

03. Passion 2014
主にキリンが使ってるサッカーのテーマ曲として大変有名なアレのカバー。和訳がついたことには賛否あるかもね。個人的には日本語だと意味がダイレクトに頭に入りすぎてつらいタイプ。つーか先生本当にサッカー好きなんやねぇ、と見守る感じで。

04. Let You Know My Number feat. JESS MORGAN
70〜80 年代のメロディアスなミディアムポップスをベースに、アレンジを現代センスで作り直したような雰囲気。あの頃のコーラスグループが好きな自分には地味に結構ツボ。

05. Judgement 2014
10年くらい前の globe のリミックス。鉄板の小室進行+いかにも 04 年頃らしいメロディではあるが、そもそも当時あんまり聴いてなかったんでむしろ新鮮。3分近いイントロの後にけーこが歌いだして仰天したが、リミックスならそりゃそうですよね。

06. Just Let Go
1曲目と同じ作家陣(共作相手が一緒)で違うボーカルということもあり、この位置に入れることで世界観を繋ぐ役割かな。こちらはややヘビーな雰囲気も漂わせつつ、次第に開放感ある方へ向かっていく展開。しかしラスト40秒くらいは何が起こったのか最初わからんかった。

07. You’re my sunshine 2014
18年くらい前の安室ちゃんのリミックス。なつかしー。て、そういや昨年のリミックスアルバム(iTunes 限定)にも入ってたから、アレのマイナーアップデート版やね。今回の方が音の透明度高め。

08. Missing 808 feat. MIHO
808 ってやっぱ「やおや」ですかね。まるであの機材の全盛期を懐かしむような聴き覚えのあるフレーズ(元ネタが思い出せない…)に、リズム隊重視のトラック。しまいにはボーカルですら楽器の如く小刻みに。

09. Get Into You Suddenly 2014
そもそも自分みたいな先生ヲタ以外でどんだけ知名度があるかあやしい BALANCe のカバー(ボーカル差し替え)。前も Remixing でやってたから先生よっぽどこれお気に入りなんやろなぁ。確かにサビメロがよい。

10. Jerusalem
カバー多めな今作だが、最後にまさかの聖歌カバー。原曲の持つ「あらゆる権威や権力に屈することのない自由な精神活動を続けていくことの決意宣言」(Wikipedia から引用)という意味が強そう。

総評:
曲全体で気に入ったのは 01、04、08。面白かったのは 02。
近年のソロオリジナル枠としては3枚目になるけど、復帰1発目の 2 や海外コラボ重視の 3 と比較して、今回が一番肩の力が抜けてる、もしくは先生個人の趣味に走ってるんじゃないかと。
なお、今年はこの後に TM メモリアルイヤーが待っているわけだが、ソロの傾向から TM の音を読むのは意外と難しいんで、あっちがどうなるかはまた別途のお楽しみとしておきます。

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