OtiS IV

相変わらず暇がなさすぎるせいで出遅れたが、今年参加2本目のライブについて無理やり時間をひねりだして記録しておく。延期になった時はどうなることかと思ったけど、無事開催されてまずはひと安心。なお例の如くスーパー長文ですが、ネタバレと言えるほど事細かい記述になってるかどうかは非常にあやしいです。いろんな意味で。

2012〜2015 各ライブレポートもくじ

Prologue

本編以外で最大の無念は、調査報告書(と称したパンフ)が完全に売り切れていたこと。翌日からの通販もあっという間に終了で手も足も出ず。まあ今回は日曜なのに直前まで仕事せざるを得なくて事前販売に参加できなかったのも敗因ではあるが、頼むからエイベックスはもう少し考えて作れよと。

会場に足を踏み入れたらそこは森だった。奥に大小の針葉樹が並び、上手にシンセブース。そこから手前の一段低いところへ向かって階段とスロープがあり、手前には草むらと池?を囲む岩。BGM は虫と蛙の声ばかり。最初から世界観セット済の状態で待つのもいいね。
余談だが、たまアリは公式座席表とレイアウトパターンを事前公開してくれていて大変助かった。いわゆる 400 レベル潰しが適用されていたが、アリーナも 200 レベルもきちんと埋まっていたので客入りが悪いわけではないんじゃないかと。なお、わたしは 200 の上手側ど真ん中だったので死角はあんまりない…と思う。多分。

開演はプチ遅れて 16:08 頃。この程度では遅れたうちに入らないと思ってしまうのは麻痺してるのだろうか。以下は今回も公式セトリをありがたく享受。ただし「1曲」のカウント単位は完全自己流。公式になかったものも一部追記あり。あと独断で3部構成に区切ってみた。

第1部

01. Opening〜Children of the New Century〜クリストファー〜IGNITION, SEQUENCE, START〜TK Solo
すべて短縮版インストかつ新アレンジ。てか、基本的に以降もほぼ全編、大なり小なり 2013 バージョン。特にチルドレンが猛烈によかった。このまま歌ってくれたら最強だったが、今回は仕方ないよね。

まず字幕が淡々と流れる。事前にも報道されてたコンセプト的あらすじの文章。ものすごくざっくり言うと「新たな潜伏者3人を見守る、残り任期1年となった TM の3人」「1950 年アメリカ、斜陽の田舎町」。
夜の森に青年3人が現れる。諸説まとめると、彼らが「新たな潜伏者」っぽい。警官か駅員みたいな人(木根さんの2役)に見つかり、笛を吹かれて逃げる。

チルドレン終盤で、階段とスロープに挟まれた奥から、なにか大きな四角い箱が光を放ちつつ登場。これが何であるか判ったのは実は最後の曲なのだが、とにかく正面が観音開きとなり、先生登場。全身まっしろ衣装でマントつき。ただし先生はブースに入りながら速攻外していた。
その後、係員(スタッフではなくそういう感じの役柄)に手をひかれて少女が登場。衣装がまんまキャロルだが、原作設定よりちょっと幼そう。
ISS に変わった辺りで、同じ箱正面から木根さんもギターを抱えて登場。つーか未だに MTR 収録曲はいろいろ思い出してうわーってなるんだが、それはおいといて。

02. BEYOND THE TIME
最後にウツが箱の上から登場。この時のひときわ大きな歓声といったらもう。病気からの生還を祝う声でもあり、やっと3人揃った喜びでもあり。
大サビの終わり4拍で照明が、場内全体を染めつつさーっと上を向いたのが綺麗だった。ここだけじゃなく照明は全編通してとても発色がよく、視覚的にも楽しかった。

03. human system
EDM 寄りにした結果 93 年版に近くなっているという気もしたりしなかったり。合唱タイムに両手で指揮するウツの動きに、なんとなく安堵感。

04. Here,There & Everywhere
ウツは歌い終わると嬉しそうにシャウトと投げキッスを残して、木根さんとともに一旦ステージから去っていった。

♪TK Solo
潜伏者3人は警察に見つかり、1人撃たれて倒れる。が、しばらくして起き上がり、何事もなかったかのように歩いていく。

05. Green days 2013
戻ってきたウツの “We hope green days.” のひとことから曲へ。なんせ初版が DVD しかなく聴きづらかったのだが、会場限定 CD をどうにか入手できたのでじっくり聴けるのが嬉しい。

箱から係員に付き添われた老夫婦が現れる。妻は車いすでほとんど身動きしない。夫は妻の手に花を握らせる。これが先生とけーこの比喩であるという巷説を後で読んで納得。

第2部

06. CAROL組曲(A DAY IN THE GIRL’S LIFE〜Carol’s Theme I〜In The Forest〜Carol’s Theme II)
ここは一言でまとめると「tk-trap ベースでアメリカンホームドラマ的ミュージカル」。歌声は完全に外国人ボーカリスト。ただ舞台上で歌っているわけではなかったようだ。ウツは一言も歌っていないどころか、Theme II 以前は姿もない。TM のライブでこの展開は異色すぎて度肝を抜かれたというか、ぽかーん。極力ネタバレ封印して臨んでたんでもうびっくりするしか。

老若男女いろんな「町の人」が現れ、椅子なんかも持ってきてどんどん集まってくる。木根さんは空いた椅子に腰掛けて新聞を読んでみたり、コーヒーをいれてもらったり。群衆の中にちびキャロルもいるものの、木根さんとは絶妙にすれ違っており、その後ウツとはしっかり向き合う時間があった模様。

Theme II の変拍子パート。町の人みんなが観ている前で、スクリーンに矢継ぎ早に古今東西の世界のいろんな光景が映し出される。1950 年という舞台設定から観れば間違いなく「未来」に相当するシーンも。米国のみならず英国もあったし、日本人なら容易に先の震災を連想するであろう災害跡地的なものもあった。
時折意図的に音と映像が途切れる箇所があり、木根さんやウツが耳をすます格好。あれは未来を示唆する宇宙からの通信映像(で、たまにパケ詰まりする)だったのかも。

そして木根さんが大きな旗を持ってきて、潜伏者メンバーと思われる1人に渡す。彼は舞台の端から端までそれを掲げて回る。後継者として認められた証ということか。

07. Just One Victory
ウツボーカル復帰。上記の流れ、CAROL 全部歌ってたらまた違う展開だったのかな。

第3部

わざとラジカセクオリティの You Can Dance にのせて、森に隠れていた建物が前へ迫り出してきた。いかにもミッドセンチュリーな構えの店舗で、屋根には “Diner” の文字。これ自体がサポートメンバーブースになっており、中にはギターさんとドラムさん。なんと葛 G もいた。て、現場では判別できる距離じゃなかったんだけどね。
ウツは店内の椅子に腰掛け、木根さんはブルースハープを派手に披露。やたらと上手かったが、即興なのか何なのか曲名不詳。
なお、店内の奥に小さな画面があり、そこに以降の曲名が表示されていた。それで次曲に気づく。

08. 一途な恋〜DIVE INTO YOUR BODY〜COME ON EVERYBODY〜Come on Let’s Dance〜Be Together
曲間は EDM っぽいアレンジで繋がれており、ここまでメドレーと判断。よって各曲短く、DIVE は “Baby” 以降、あとは1番のみ。Come on 2曲は IP 同様に混ざってた。ただし勿論「トラブル」はございません。
ある意味目玉は、公演前にネタバレされていた「初のナマ一途」。これまで生演奏機会がなかった理由(A メロ息継ぎ不可能)は何ら変わってないので、生歌と録音まぜまぜっぽかったのも納得。ウツは最初座ったまま歌ってて、この曲の後半から前に出てきた。
最終的に Be Together ではイントロのブレイクポイントで「みんなに会えて嬉しいでーす!」とコメントを貰えたし、サビ前には木根さんと揃って見事にターンを決めるし、見どころあれこれ。

09. GET WILD
いかにも今年っぽいサウンドに、あの象徴的な4音を被せてくる、ボリュームたっぷりのイントロが先生ファンには嬉しい。あとは大筋では ’89 ベースなのだが、間奏のテイストはすっかり EDM 方面。
最後はシンセから奏でるリズムがだんだんスローダウンしていき、それとともに Diner がまた森の奥へ引っ込んでいった。

10. Dawn Valley
ピアノではなく新録。伸びのある音色が使われてた(そのへんは詳しい人におまかせ)。

軍服に身を包んだ兵士たちが行き来し、派手な銃撃戦が繰り広げられる。逃げる潜伏者たちの姿も垣間見える。やがて静寂が戻り、ほっとした様子で町の人たちが集まって和やかな表情を見せるも、次の瞬間に大爆発。何が起きたのか判らないうちに、再び Diner が出てきて次曲へ。

11. I am
大国のトップが云々という歌詞を、さっき観た戦場シーンに重ねて聴いていた。ライブで聴くのは2度目だけど、もう客席みんなしっかり覚えてて最後にはウツ抜きでも大合唱。デビュー29年にして比較的新しい曲で盛り上がれるのはとってもいいことだと思う。

12. Love Train
最後の最後になってようやく気づく。あの「箱」の正体に。正確には、この曲特有のフレーズがイントロに混じってきたのと同時に、箱が放ったライトの形状を観て “Train” からの連想で。鉄ヲタとしては大変な不覚だが、それが前照灯だということが今の今まで判らなかった。
あー! それ機関車か! アムトラックみたいなやつ!
つまりあれは、50’s アメリカに馴染む形にトランスフォームしたタイムマシンだったということね。しかしあっちの機関車は貫通型車両なさそうやし(耐衝撃性能的な意味で)、前面全体が観音開きする形状じゃコンテナにしか見えませんわ。て、そういう無駄知識があるから気づかなかったのか。うーむ。そんなこと考えながらみんなと一緒にくるくるしてました。

Ending(Fool On The Planet)
前曲アウトロからそのまま先生が音を繋ぐ中、町の人たちが勢揃い。彼らが見守る中、3人が横1列に並ぶ。先生は結局この瞬間まで、最初から最後までブースに入ったまま淡々と弾き続けていた。ウツの分まで、という意気込みだったのかも。
3人は手前の池レベルに降りてきて、四方の観客みんなに手を振ってくれた。にこにこのウツ、穏やかな木根さん、何かやり遂げた感をにじませる先生。そして光あふれる車内に乗り込み、ドアが閉まって、アメリカンな高らかな汽笛とともに列車は去っていく。
場内に流れる字幕。”To be continued”。CAROL で使ったと思われる写真のクレジットまで含めた長い長いスタッフロール。そして最後に “This is TM NETWORK” の文字を残して、アンコールなしのステージは終わった。

Epilogue

終演は 18:05 頃。ライブシネマ中継の関係か、今回もきっちり2時間。
お花は記録してきたけど列挙が大変なので省略するが、TM と先生両方に出したリリーフランキー氏がかなり注目を集めていた。あとは同業の皆様とテレビラジオ出版系。ダイハツは何故?

直後はとにかく「ストーリーはあるのに筋がわからない」という困惑感でいっぱいだったが、こうして改めて整頓してみると第1部冒頭に書いたざっくりコンセプトの範囲内ってことでええんかな。IP 以上に先生の脳内構想が大きく広がった気がする。実質新曲がない状態で、今までに観たどのライブとも明らかに違う世界を体感することになるとは、いい意味で「してやられた」ということなのかもしれん。
それ以上に、先生の既存曲アレンジ意欲が去年より確実に向上してるっぽいのが、先生基軸のヲタとしては大変嬉しい限り。言っちゃ何だがみんな歳だし体調も非常に心配だけど、30周年の頃までには、今回みたいな路線で新録音源をあと何曲か聴けるといいなぁ。

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