Report – グッバイ、チャーリー @ 大阪厚生年金会館芸術ホール / 2009.09.26

今年はミュージカルに類するものを観る機会がちょっとだけ多い。おさるさんの中止で1本減るという憂き目は観たが、そのかわり(?)この企画が決まったときは嬉しかった。大ちゃん全面書き下ろしの新曲祭り。しかもヒロが準主役。これは観るしか。
なわけで、1日だけの大阪公演、夜の部に行ってきたよ。

いやーびっくりした。ここまで大ちゃん節全開とは。
むしろ積極的にそうしてくださいって依頼が来たっぽいことがパンフにも書いてあったが、にしてもなんていうかこう、まさにてんこ盛り。
夢の国のようなパーティソング。メロディとコードの構成がたまらないミディアムせつない系。80’s 洋楽を思わせるポップス。やわらかなピアノが美しいバラード。ついでに、振り付けも含めてぱふゅ的ですらあるエレクトロ風味まで。これらを後日、サントラでじっくり味わえるのが本当に嬉しい。
勿論御本人は舞台上には乗ってないんだけど、あの音と旋律だけで「そこにいる」感を味わえた。春のマモーでも同じ感覚があったから、曲目当てで観るとこうなるのかな。

せっかくなんで、演劇的感想も。
コメディと謳われていたので当然っちゃ当然だが、笑った笑った。何度も繰り返すうちにテンプレ化して余計おかしい動作あり、絵に描いたようなドタバタ劇あり。その反動なのか、ラストは思わずうるっと来た。大ちゃんが何度も泣いたの判るわ。
紫吹さんの舞台は初めて観たが、さすがトップを張っていた方はすごいなぁ。前半と後半の別人っぷりはお見事というしか。特に低音がより美しく感じたのは、元男役の面目躍如といっていいのかな。
ヒロはね、やっぱり曲が大ちゃんだからどーしてもあくせすのようだ。でもライブでは例えば「号泣するように歌う」ことはそうないから、演技と歌が共存するミュージカルならではの一面も楽しめた。

普通にぴあで買ったからか、いわゆる後ろから神席。何故か前3列くらい空白地帯があったのは解せないというか残念だが、カーテンコールは盛り上がったよ!
2回めまでは「明るくなった舞台に、袖等から全員登場」で、ラストは「緞帳が上がると既に紫吹さんとヒロがソファに座ってる」というナイスな絵に場内喝采。更にありがとうのポーズやら、曲に合わせてパラパラやら(これはアーヴィングの人)大サービスに沸く客席。最後まで楽しかったわー。

ところで。1個だけつっこまずにはいられん。
…神様に祈りつつ四十九日で成仏ってどんな宗派っすか!

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