Review – access : Higher Than Dark Sky / 2010.07.28

一応2本柱のはずの音楽話なんだけど、とても久々。そもそも、あくせすのレビュー自体ものすごく久々。だってリリースなかってんもん…。それが2年ぶりのシングルとあっては、そりゃフラゲもしますよ。えぇ。
本音を言っちゃうと、同時に買った他の人のアルバムが DVD つきで4000円切ってることを考えたらシングル2000円というのは少々微妙ではあるが、でもいいや。大ちゃんは別格。

01. Higher Than Dark Sky
これは素直に驚いた。今までタイトルチューンではありえなかったような、スケール感とまろやかさが同居したような感覚。柔らかい響きの音色を多用してある効果かな。歌詞の半分以上が英語なのも大きいかも。
制作時期を踏まえると、はやぶさ(新幹線じゃなくて探査機)のことも頭をよぎったが、なんでも今年天に召されたアルたんのことを歌っているとかなんとか…。その前提で聴くと、悲しみを乗り越えようと空を見つめる大ちゃんの姿が見えてくるような気が。

02. アオイナミ
サビのハイトーンボイスを聴いた瞬間、昨年のツアーで披露された時の澄んだ空気を思い出した。あのまま幻にならなくてよかった。
コードが終始明るいのがかえって寂しさを誘う。夏の失恋系バラードって過去にもやってる印象があるけど、やっぱりいつ聴いても上手いなぁと思う。

03. SOUL DYNAMITE
アップテンポで音数多め、近年のアニソン提供曲(他アーティスト含む)を想起させる間奏。ある意味定番なのに、今回の並びだとこっちが異端に感じるマジック。ただ、B メロに相当するフレーズで幕開けしてみたりする辺り、なにげに実験色も濃いかも。
しかし一番予想外だったのは、初聴きで「これは絶対タイアップ前提!」と思った直感が見事にはずれたこと。どう考えてもそっちへ持っていけるキャッチーさは持ち合わせてるのに、色々状況が揃わずダウトラみたいに行かなかったのは無念。

総評:
これ、access として可能な3大要素をすべて入れてきたのではないだろうか。ライブに欲しい疾走系(作詞:ヒロ)、アルバムに欲しいしっとり系(作詞:秋緒さん)、そして次のステップへ進むための新境地(作詞:みっこさん)。
インディーズに移行というと、大ちゃんの師匠の例もあるので先行きを楽観はできないが、音的にも環境的にも、今回の選択が以後の活動にプラスになるならそのまま突き進んでほしいなぁと思う。まぁ、そのへんの CD 屋でも Amazon でも売ってて、オリコンデイリーにもカウントされてる(初日9位!)時点で、少なくとも10年前のあの事例よりは、確実に販路は広い。

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