Review – access : binary engine / 2007.07.04

ここのところ、開封して初めて聴きながら即レビュー書いちゃうことが圧倒的に多かったんですが(大ちゃんに限らず)、今回はそれをやってません。何故か。
とうとう試聴封印成功しましたよ!
そう、せっかくなので最初は無心で新鮮な音に浸りたかったのであります。さらに来週に迫った中野に向けて、まず徹底的にサウンドを頭にしみこませたかったので。ライブ対策最優先という意味では冬と同じです。

では改めて。オリコンデイリー初日4位を祝いつつ、15周年祭り後半の幕開けとなる新作、じっくりいただきましょう。

01. Awake
アルバムの1曲めとして、これだけ「幕開け」を思わせる曲もなかなかない気がします。特にイントロに代表されるリフレインが秀逸すぎ。さえぎるものが何もない空の下、まっすぐに歩いて行ける力を与えてくれそう。
にしても、コーラスがものすっごい重層的で、ヘッドホンだと主旋律が判らないほどでした。

02. Closet
イントロからしてちょっと辛めのコード展開とか、A メロとサビだけという割り切った構成の辺りに、そこはかとなく洋楽っぽいテイストを強く感じます。ライブで言うとダンスパートに相当するんでしょうねきっと。

03. Life Goes On
みっこさん作詞。というだけで、にやりとしてしまう方も多いと思いますが、ふたを開けてみれば見事な15周年アニバーサリーソングでした。山あり谷ありだったけど、これから先も一緒に行こうね、と。同じくみっこさんによる某終了ソングと並べると、この前向きさがものすごく感無量です。
音遣いはどことなく、由姫ちゃんあたりの時代を思わせるハイパーな展開。歯切れのいい音色が多用されてるせいかな。

04. Wild in the desert
ちょ、「(^-^)」て! と歌詞カード観るなり突っ込んだ方多数と思われます。そういう自由な所がヒロらしいというかなんというか。そして音的にも、曲全体の1/4を使って遊びまくりのイントロが目立ってます。そうか、フェラーリの音がどうのってこれか! しかもまるでキーボードで起動してるような。わかりやすい F1 熱の発揮例。

05. SUMMER NIGHT BREEZER
TV で1番サビしか知らなかったため、フルで聴いたの初めてです。ので今回改めてレコやり直したのかどうか判りませんが、いやー夏ですねー。確かに Stay と同曲には違いないんですけど、よくこのきらきらアッパーチューンからあれを生成しちゃうものだな、と。

06. biologic engine(Instrumental)
序盤のゆったり感(テンポ&音遣い)に、あーこれは後で高速揺り戻しが来るぞ来るぞと思ったらやっぱりきたー! ソロで培ってきたあの気持ちいいハイテンポサウンドがここでも炸裂。間違いなくライブのソロコーナーはこれでしょうけど、どのくらいぶっ壊して(壊れて?)くれるのかが超楽しみです。

07. Gone too Soon
いや、たまげました。White Lights という前例はありますけど、あれより更にメロディらしいメロディを排除した曲を持ってくるとは。葛 G がアコギなせいもあって、いろんな意味で異色作。

08. Shadow over the world
みっこさんその2。メッセージソングではあるのですが、「闘う姿勢」を感じた TM のそれとは違って、静かに見つめる視点というか、穏やかさが感じられるのは、ゆるやかなメロディとの相乗効果でしょうか。しかし綺麗なサビだなぁ。うっとり。

09. High and Scream
譜割とか音色が初期の B’z ぽい…といっていいのかどうか。ライブ向けに特化したような勢い重視の曲ですねー。席がいい人は特に、かけ声覚えて行くと喜んでくれるかな? 終盤微妙に違うから要注意。

10. 瞳ノ翼 〜binary version〜
このラインナップの中に置くと、一番ベーシックなはずの曲が異色に感じるという不思議。シングルだとどう違うかは、2週間後に聴き比べですね。TV はいつ観れるかまだ判らないし(放映日に何処にいるか次第)。

総評:
これが全部同じユニットの曲なんですよねぇ。似た雰囲気のものが1曲もないって、むしろすごいことのような気がしてきました。この2人さえいれば access なのであって、音的にはなんでもあり、という強烈な意思表明を感じます。逆に言うと「アルバム毎のコンセプト統一」という路線が崩壊した後期 TM と同様、第1期からの王道をよしとする人にはちょっと微妙かもですが。

ある意味、此処数年のソロワークで自動的に雑食を楽しんできた大ちゃんファンのほうが、今作に対する抵抗(?)は少ないかと思われます。あとでヒロサイドの皆様の感想を読みに行ってみようっと。
と言いつつ、自分が一番ヒットだったのはやっぱり6曲めだったりするわけで。

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