The Imperial City (3) 東御苑は異空間・2

次から次に仕事が来るというのは非常にありがたいもので、そうするとここの記事を下書きする暇もなく、日々業務にいそしむことになるわけでございます。と、休んだ言い訳をしてみる。
まあそんなわけで10月上旬の東京見物はまだまだ続く。

さっきから見えていた天守台に登ってみた。

元「なにか建物があったポジション」は、もれなく草地もしくは砂利となっていた。付近に設置してある案内板をちらりと観て、往時をなんとなーく想像するのみ。

上からの眺めはぼちぼち。あ、タマネギ。

暇ならこの写真内に点線で輪郭でも描いて遊びたいところ。史料の絵とか観ると、結構高さあったっぽいね。

なお、天守台のすぐ横にはこんなものも。

香淳皇后に関連して建てられた音楽堂らしい。壁面のモザイクが、昭和中期から後期の公営建築物(市民会館とか)でよく観るのと似た空気がするなーと思ったら、やっぱりそのくらいの時期のものだった。

敷地内には他にもいろいろある。せっかくなので、来た時と別の方へ。

一部の石垣は工法が異なっていた。時代の差なのか、それとも。

場所が場所だけに日本全国各地への配慮も随所にある。ここは、各都道府県の木が集まった区画。普通に和の庭らしい木もそこそこある中、フェニックスがすごい勢いで異彩を放っていた。

ちょうど木陰に空いてるベンチを発見したので、ここでおやつ。

こんなこともあろうかと、入場前に秋らしいお菓子を買っておいた。スズメに様子を窺われつつ、美味しくいただく。

見上げるとこんな感じ。陳腐な表現で恐縮だが、都会の喧噪を束の間忘れさせてくれる。

と、そんな感じで1時間少々、ゆったりと散策を楽しんだのであった。

出口へと戻りながら寄った二の丸の池では、今上陛下の御発案で交配されたというヒレナガニシキゴイが悠々と泳いでいた。

これがその夜の出来事につながるフラグになっていたとは、知る由もない午後のひととき。

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