香り立つ森に抱かれて (6) 潤う瀑布

何かと立て込む週前半。あかんハードディスクはメーカーサポートとやりとりの末に返品手続きを進め、買って早々に一部破損した服は補強すべく糸等を仕入れ、そして新規作業を淡々とこなす。さすがにちょっと疲れたなー。
なわけで秋の神戸、最後にちょっとおまけ。

ロープウェイから見えたアレを、ふもとの駅から目指してみることにした。

もうおわかりですね。布引の滝。
しかしこのルート、一応観光地への道筋にしてはえらいアレな感じで。最寄り駅からのアプローチは、現地だと上写真よりだいぶ暗い。

というのもこの滝への道、新神戸駅の1階(目の前に駐車場があるのは2階)にあるため、真上に駅舎が覆いかぶさってるんですわ。そりゃ日も当たらんわ。そもそも1階自体、動線としてマイナーすぎ。新幹線を使う客の半数は地下鉄からエスカレーターでさっさと通過、残り半数は2階エントランスから入るため通過すらしない。

まあそれはさておき、滝は実は複数ございまして。

まず徒歩数分で現れるのが雌滝(めんたき)。これが一番下流ということになる。比較的まっすぐ静かに流れ落ちる様子は、確かに布のようでもあり。

付近にはいかにも年季の入った水利施設らしきものも見受けられる。

そこからさらに上へ。途中にも2つ滝があるものの、ビューポイントの足場が悪く立入禁止の箇所などもあってはっきりとは見えず。そのかわり随所に「明治くらいからの水設備」がちらほら見えて、近代史的な意味の興味もわく。

雌滝から10分弱で、メインの雄滝(おんたき)に到着。

ちょうど太陽の位置がよかったのか、綺麗な虹が出迎えてくれた。まあ要は虹が出るほど水飛沫がガンガン飛んでて、全身ほのかにしっとりしたんですけども。それだけ水量も多く勇ましい姿だったということで。

斜め上へと続く遊歩道まで上がってみると、また表情が少し変わるのもおもしろい。健脚な人はこのまま山道を進んで、さっき行ってきたハーブ園まで登っていくのだろう。

ひととき涼んだところで、来た道を戻った。滝からは話が逸れるけど、流れた先で川がほぼ直角に曲がっているのはちょっと珍しいかもしれん。地形や地層などいろんな要因があったんだろうな。

と、そんなこんなで、最終的には北野界隈までぐるっと歩いて三宮に戻った。前2日ろくに歩いてなかった分、しっかり取り戻せたのではなかろうか。

まあその分甘いものもちゃっかりとってるわけだが。

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