ありまよいとこ ’16 (1) 淡雪に惑う

朝から大気中をよからぬものが飛散し、空の色も見通しも残念な状態。めげずにお昼の飛来機を撮りに行ってみたら、まさかの運休。結局、買い物と掃除と前倒しホワイトデーのケーキで終わった1日。まあこんな日もあるさ。
さてここからは今月上旬、珍しく主目的が乗り物でも建物でもなかったお話。

その朝、我々は初っ端から試練を強いられた。

わかる方にはわかると思いますが、当家の愛車にスタッドレスタイヤはついておりません。それでこのうっすら雪景色。いやーチャレンジングでしたね。宝塚の市街地を抜けて山中に入ったら沿道の木がどんどん白くなってきて、一時は引き返しすら検討。幸いにも路面の雪は既になく、こうして無事に走ってこれた。

というわけで、有馬温泉である。「温泉でも行こうなんていつも話してる」って歌もあったが、冬になったら行こう行こうと言っていたのがようやく実現。個人的には8年ぶり。ただし、当時泊まったようなお宿はとってもお高いので、お手軽日帰りコース。

想定外の雪は、冬らしさの演出だと思っておこう。

停めた駐車場から比較的近い地点に、当地でもっとも著名な外湯「金の湯」がある。

8時に開いたばかり(この時点で8時半)。やはり宿泊で来る人が中心なのだろう、まだ周囲は閑散としている。

傍には同じ源泉を使用した足湯も。
つーか寒い。さすが雪降るだけのことはある。まだそんなに混んでないだろうし、さっさと入ってあったまりましょ。と、この後館内へまっしぐら。自分の膝すら見えない独特の濃厚な褐色は健在で、ぬる湯でしばしのんびり。同時に浸かっていた最大人数は3人程度だった。

ふぅ、いいお湯でした。後で別の湯にも入りたいけど、立て続けではのぼせるからちょっと散策するとしよう。

さっき駐車場から金の湯へ向かった道の角は、実に古風なお宿。いかにも昔ながらの温泉地の宿の造りだ。

その脇の階段を上って、ちょっと行くとお寺があった。

温泉寺。また直球なお名前で。しかし寺の由来は西暦3桁に遡れるというから、温泉そのものの歴史の長さも示している証人だ。

お寺以外にも建物が続いており、門越しに庭を鑑賞させていただいたりしつつ進む。

しかし何故日本人は銅像と泉を観るとすぐ小銭を置いていくのか。信心深いと喜ぶべきなのかもしれんけど。

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