静かなる緑のみやこに (2) 時の波間で漂う

短時間集中とはいえ、ネタ補給すると俄然元気になるもんやね。これで数日分の活力になるんなら安いもんだ。
さて第2部は、久々に非鉄まったりタイム。

せっかく京都行くのに目的が鉄関係だけじゃ、もったいないよなぁ。と、以前から思っていた。だからまず最初に寄るところを考えた。色々迷ったのだが、迷っているうちに時間切れで行けない所が増えるというオチ。JR 沿線以外に行くなら朝いちで出ないとな。
で、結局 JR で行けるという理由だけで場所決定。はくとを撮ったのは、たまたま奈良線ホームに用があったから。うぐいす103に乗って、1駅。うねうね歩いて到着。


この橋を渡る途中に、おそらく有名であろう景色が見える。

ここは東福寺。
昨年、東山トンネルに張り付いてたとき、南側からやたら観光客が来るので何かと思った。あれは多分、東福寺から歩いてきた人だったのだろう。それで駅と寺の方向を覚えていたわけで。

少し進むと、本堂のあるエリア。

あの、ところで、さっきから思っててんけど。人少なっ!
平日でオフシーズン気味で、12時台に昼食をとった人が動く前だったということもあろう。が、これも外出自粛の影響なのかと真っ先に思ってしまうのは、時節柄致し方ない。
じゃ、名物の通天橋でも観るか、と思った次の瞬間。
背後に人の気配がした。しかも大勢の。振り返るとそこには、バスガイドに先導された中学生の集団が…。あぁ、こりゃ無理だ。

さくっと諦めて、本堂周辺をぶらぶら。

渡り廊下の屋根。瓦の先端に「東福寺」の文字が。

それは本堂も同様だった。屋根下の緻密な構造物って、なんかいい。

若干雲が出てきたが、それでも空は広い。

よく考えたら、通天橋に寄る余裕はなかったかもしれん。きっとまた来る機会もあるよ。そろそろ引き上げよう。

門を出ると、左正面の林に目を引かれた。奥の竹林までの微妙な距離感が、静寂の空気を作っている。

青葉の木漏れ日に、暑さを忘れるひととき。

道端には終わりかけのつつじ。

強い陽射しが、緑の続く小道にコントラストを生む。


最後に横断するこの大通りから、時の流れは現代のそれに戻る。
細かい予定を立てずにそぞろ歩きというのが、京の都にはちょうどいい。おそらくは当然の結論に、改めて行き着いた1時間。

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