ほりでい奥多摩 (3) 森に咲く花

健康診断はとりあえず終了。しかし毎度毎度思うのだが、スカスカの空腹状態で検査に2時間もかかったり、バリウム下す薬でげっそりしたり、そういうのは健康に悪くないのだろうかと。ま、一種のプチ断食と思えばええんかね。
さて盆休みレジャーの巻、もうひとつの目玉だった非鉄部門から。

御岳の頂上付近には、この時期ならではの観光名所がある。

レンゲショウマという花。なんでも8月後半を中心とした時期しか咲かないらしく、開花時期に合わせて観光協会などの旗振りで「レンゲショウマまつり」が開催される力の入れよう。せっかくなので散策してみる。

滝本駅に掲示されていた開花数目安によると一応4桁に達していたので、それなりに見頃ではあったと思う。といっても現場で観るとまだまだやね。

山頂から少し下ったところにかけて広がっている群生地。木々に囲まれたロケーションでもあり、撮影にはもれなく森林浴がついてくる。

このためだけに望遠を持ってきたので、あれやこれやと試行錯誤。

花と同じようにぶらさがっている丸い物体がつぼみだから、全部咲いたらさぞ壮観であろう。もっともこれはこれでデコレーションぽくてかわいい。

花本体は中央で紫に縁取られた部分だけで、大きく開いているのは花びらではなく萼(がく)。ともかく、光を透けさせるとなかなかに美しい。

茎は互い違いに枝分かれしている。なんだか植物以外の生き物のようにも見えてくる。

この花は必ず下向きに咲くようで、下から眺めないと花の正面は拝めない。群生地をめぐる遊歩道は斜面を縫うようにくねくねと伸びており、道より下の花を観ると後ろ姿になる。

いやはや、いつもながら植物撮影は難しい。控えめな花の存在感をどう出したら映えるのか、課題は多いね。

霧雨に近い雨が降っていたが、森の木々が傘の役目を果たしてくれたおかげで鑑賞中は傘いらず。

幻想的な雰囲気の中、カメラを持った人の姿は多かった。スマホ撮りのお気楽組も、風景専門らしきガチ勢も。

後者っぽい年配の人たちが「この雨でまた開花が進みますね」的な会話をしていた。本気な人はまた翌週とか翌々週とかにリベンジするに違いない。

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