信濃路は山の中 (7) 夜桜彩る

今日から当家も連休開始。6日間でも結構休み明けにボケそうだが、なにげに忙しくなったのでのんびりできるのは最終日くらいかも。
なわけで信州旅ラストは季節モノ。

奈良井から帰宅の途についたかというと、そうではなく。峠を越えて向かった先は伊那市東部。所定の駐車場に着いたのは、日没をとうに過ぎ、空が見事な藍色グラデーションを披露するような時間帯だった。

ここは高遠城址公園。高遠といえば桜が有名だと聴いて、南関東よりピークが遅いなら多少花見もできるだろうと足を運んだ次第。いわゆる「せっかくここまで来たからいろいろ観ていこう」という貧乏根性である。

花見期間のみの入場料を払って高台に上がると、あちらこちらに桜の木。

ここの最大の目玉は、よく見かけるソメイヨシノではない。

県の天然記念物「コヒガンザクラ」。ちょっと赤みが濃いのが特徴。
残念ながら満開にはあと数日必要な様子だったが、それでも頭上を埋め尽くす紅色にあちこちで感嘆の声が漏れる。そんな中、このために持ってきた三脚を取り出してバルブする我々。勿論他にもたっぷり三脚組がいたので、特に目立った行動ではない。

橋の下にたくさん人が見えたので、降りてみたらそこは池だった。

相当数の三脚群が、水鏡をものにしようと粘っていた。我々もそこに混じり、三脚を順番に使う。場所のゆずりあいには程遠い状況だったが、夜の風景撮影に時間がかかるのは致し方ないといったところか。

鏡ポイントを離れて見上げたら、ちょうど枝の合間にお月さま。バルブしてる間にも少しずつ動いていくような気がする。

時間をかけようと思えばいくらでもかけられてしまう。きりがないので、あとは主に観て楽しむ方向で。この日の段階では、橋の真上辺りが一番よく咲いていたかもしれない。公園全体での満開ピークは翌週だったようだ。

そういや、駐車場の係員さんが「南ゲート付近がよく咲いています」って言ってたっけ。入場したのは中央口(確かグランドゲートとか呼ばれてた)だが、園内歩いていけば南側まで行けるだろう。

ほぼ行き止まりっぽいエリアまで行ってみたら、確かに他よりもよく咲いているようだ。少数ながらベンチもあったので、押し合いへし合いにならない状態でのんびり眺める余裕もできた。

と、こんな感じで今年最後の花見はつつがなく終了。

ってなんすかこの時間は。もうすぐ20時だよ。こりゃ温泉とか寄ってる場合じゃないよね。湯はまた今度にして今日は帰りましょう。さっさと高速に入り、諏訪湖 SA で夕食をとったりしつつ、日付が変わる頃にようやく帰宅したのであった。随分濃い1日だったな。

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