神在月の陰陽路 (29) 安らぐ楽園・2

寒い寒いと思ったらもう11月終わっちゃうのか。そら冷えて当然やわ。むしろ例年なら今頃もっとぬくぬくした格好な気がしてきた。年の瀬はイベントも多いし、体調には気をつけよう。
なわけで、長々とやってまいりました秋旅のお話最終回。

「よく手入れされた日本庭園」で木々を観ていると、巨大な盆栽に囲まれているような気分になることがある。後楽園でもまた然り。

水面に大きく張り出した枝ぶりも、きちんと調整されているんだろうなぁ。

流店を出て、沢の池の周りを歩く。

橋が架けられている、中の島。建っているのは島茶屋という名らしいから、水上お茶会なども催されていたのだろうか。

時期がよければ、島を囲む木の一部では紅葉も楽しめるようだ。さすがに10月上旬じゃ無理やね。

あちらに浮かぶのは砂利島。それぞれに趣向を凝らし、違う表情を持たせてあるのが伝わってくる。

桃ソフトがクールダウンにちょうどいいくらいの陽気。食べ終わって池のほとりに戻ると、なにやら人だかりが。行ってみよう。

なんのことはない、鯉の餌付けコーナーだった。水が少々濁っているのは餌が散っているためだと思われる。水面を漂ううちに、うっかりこの密集エリアに近づいてしまって戸惑う鴨の姿なども観られた。
また、それとは別にやたらカメラを構える人が多い地点も。

すぐそこに岡山城があるので、池越しに城を望める。皆さんこれが目的のようだが、必然的に真南を向くことになる。正午前なんでスーパー逆光ですね、はい。

花や紅葉の季節ではないので東端寄りのエリアは省略して、南門の方へ回る。

ここでまさかの南国植物登場。蘇鉄畑として当初からあったようで、異国情緒的な意味で珍重されてのことらしい。

江戸のお殿様の風流心に、ちょっとだけ触れた気分を味わえる散策タイムであった。

南門を出ると、すぐの所にある茶屋では昼間っから宴たけなわの御様子。城ビューを肴に大いに盛り上がる人々を横目で眺めつつ駅まで戻り、一番街で昼食をとった。あとはもう半ば出張気分の新幹線なわけで、ちょっぴり奮発したデザートをつまみながらの道中。
こうして、なんだかんだでイベント盛りだくさんの5日間を終えて、少々のおみやげと大量の写真データを持ち帰った我々であった。いやはや今年も濃かったわー。

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