異邦人、香港へ行く (21) 天星小輪・1

夏にもらったそうめんをやっと食べきる頃になって、今度はうどんが到着。五島うどんだから美味いのは判ってるんだけど、次から次に来て嬉しい悲鳴。ありがたくどんどん食べるとしますか。
さて香港3日目、こちらも有名な観光ポイントのお話。

著名な「のりもの」が多い香港。これから乗るのは、トラム並の低額でお気軽に利用でき、なおかつ陸路でないもの。アレです。

乗り場は地味だが定番として名高い渡し船、スターフェリー。これまた大昔の記憶がろくにないので、まっさらな気持ちで乗り直し。

中環ルートと湾仔ルートがあって、乗り場も分かれている。もっと細かい分類もあるのだが、それは後程。運賃支払いは昔ながらのトークン方式も健在だが、オクトパスでピッと通る人の方が今は多いんではないかと。

簡素な改札を抜けると待合室。好きな席を選びたいので、わざと1本見送って待つ。先発の船を見送ろうとして、出航と同時に排煙を食らってげほげほする羽目になったのは御愛嬌。

同じ船に乗る場合も、乗り場は2つある。というのも、

船自体が2階建てだから。バスやトラムのみならず、この規模の船まで2階建てとは恐れ入る。いずれにせよ等級制の名残だとは思うけど、そんなにダブルデッカーが好きなのかイギリスは。

というわけでこれは上層用の乗り場。下層用はまた別の通路がある。

降りる客が済んだらゲートがゆっくりと開き、スロープを下って船内へ。

さてどこに座るか。うかうかしていると窓際が埋まるので、さっさと決めよう。

午前ということもあり、直射日光にあまり当たらずにすみ、景色も順光となる右舷側に陣取った。おや、座席にもスターが。

ウィークデーだし観光客が大半だとは思うのだが、到底そうは見えないスーツの人もちらほら。たった $2.5(平日上層価格。土日はちょっとだけ上がる)なので、普通に地元民も使ってるのかも。香港って地価はあほみたいに高いらしいし、食べ物は東京と大差ないお値段だが、こと交通機関に関してだけは激安な気がする。

船が動き出すまでの間、お隣に停泊中の豪華客船を眺める。繁体字が書いてあったのでてっきり地元船かと思いきや、ベースはシンガポールらしいと後日判明。クルーズ途中で寄港したのだろう、翌日にはいなくなっていた。

ほどなくして出発。体感時間は5分少々、あっという間だ。

でかい船の目の前を横切るなど、混雑区域らしい一面もありつつ、対岸が近づく。

ピアにつける直前、別の船が入れ違いに出た。舳先に Meridian Star と名前が書いてある。我々が乗ったのは Morning Star。代々名前に星をつけるのが伝統のようで、滞在中に他の名も見かけた。
というわけでプチ船旅終了。中環に着いた。

しかし、1965 年製かー古いなーと思っていたら、現役船としては一番新しかったという。船って長持ちするんやね。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。