欧羅巴交響曲 II スオミの夏 (3) Ravintola Savotta

このシーズン、やっぱり気になる甲子園。ラジオやネット等いろんな方法でちょいちょい観戦しているが、なんとなく応援していた県が惜敗、一方でさいたま躍進、と一喜一憂。さて最終的にはどこが勝つのかな。
では引き続きヘルシンキ初日、訪問時期に影響された夕飯のお話。

しかし、ここで我々を試練が襲う。例によってプラハ同様の女子旅ガイドブックで予習しておいた、よさげなレストラン。なんと、似たようなエリアに立地する2軒とも入ることができなかったのである。

“Sea Horse” は夏休み。

映画で有名な「かもめ食堂」は貸切のためまもなく営業終了。なんてこったい。

実はこの時期(6月下旬)、フィンランドの店はよく休む。というのも、同国において夏至はクリスマスに匹敵する大変重要な祝祭期間。短い夏の到来を、家族で祝うものらしい。夏至祭の日そのもの(今回は6/24)は当家出国の翌日だったものの、どうやら前後数日は休業や営業短縮もよくあることのようだ。
と知ったのが、航空券も宿もすっかり手配した後のこと。祭当日じゃなかったのだけが幸いだが、一歩間違えば食事にも事欠く可能性もあったことになる。あぶないところだった。て、実際こうやってレストラン難民になってるわけだが。

怪我の功名というか、市街地の中心部からちょっと外れたエリアに来たことで、土地柄を窺い知れるアイテムをいくつか目にしたのは興味深かった。

玄関前の金属製マットと、それを綺麗にするためと思われる、デッキブラシの先っぽだけのやつ。雨雪対策かな。

街角の表示板(日本でいう住居表示や標識)ももちろん2言語対応。スウェーデン語の方が、単語の綴りとしては英語に近そうね。一切しゃべれないけど。

自転車シェアは結構使われていた。電停で電車を待つ間にも、数人やってきて乗り降り。

仕方がないので、他の店に望みをつなぎ電車移動。

ヘルシンキ有数の著名観光スポット、大聖堂。

広場の片隅には洒落の効いたちゃり置き場があったりする中、第3候補のお店を発見。

こちらでございます。線路の真ん前、窓際席なら大聖堂ビューというなかなかナイスなロケーション。”Savotta” さんサボってなかったよ(別に他の店がサボっているわけじゃないのは前述の通り)。

幸い席も空いていたので、早速注文。なんと日本語メニューまである至れり尽くせり。注文を取りに来たおねえさんもかなり日本語できる方で、食後には「おなかいっぱい?」あ、はい。つーかそんなに日本人来るのかフィンランド。

お通しまであるし。ビーツの酢漬け的な。

あとはビールにシードルと、メインを1品ずつ。つまみ感覚でほいほい行けちゃうコクチマスのフライと、

フィンランド名物トナカイのロースト。もれなくマッシュポテトが付いてくるのはヨーロッパ標準としても、過去(十数年前)にフィンランド渡航歴のある旦那さんは「あの時の飯より明らかにうまい」と大喜び。

いやーよかったよかった。いい夕飯にありつけて安堵しつつ宿へ戻る。

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