田舎ぐらしのリアリティ (9) 水辺に集う・2

今月もまた「電気料金安いぞ自慢」ができるレベルの安さを叩き出す当家。しかし今年辺りから電気もガスも自社推しをガンガンやってくるんだが、やっぱアレですかね。自由化。うちは安心第一なんで乗り換え予定ありまへん。
では連休前半のお話、引き続き郡上八幡から。

そのまま進んでいくと、洋館が現れた。この手のモノの有無はチェックしてなかったんで少々意外。

郡上八幡樂藝館といって、元は明治にできた医者だったものを展示室として使っている模様。
そしてその目と鼻の先にもうひとつ洋館が。

郡上が市になる前の八幡町役場だったものをリニュした「郡上八幡旧庁舎記念館」。外見もほぼ当時のままのようでわかりやすい。ちなみにいずれも登録有形文化財。

内装も多少いじってはいるものの、明らかに「役所だった感」が随所に残っている。カウンターとか。

おみやげ屋の片隅に、食堂と称したセルフ式お食事処がある。両親は建物そっちのけでランチの掲示を気にしていたので、ここで昼食をとっていくことにした。
が、よく観ると席数が超少ない(目測でトータル20人前後)。なんとか着席後に注文したところ「30分はかかります」というご回答をいただく。ま、いっか。きっと地元のおばちゃんたちが細々とやっているのだろう。席キープを両親に任せ、我々は近所へひまつぶしに。

というのも、すぐ裏手にこんなものがあるのを旦那さんがあらかじめ発見していたので。

いがわ小径、というらしい。散策にちょうどよさそうなので行ってみよう。

家と家の間に流れるちょっと広めの水路に沿って、細い道が続く。覗き込むとたいそう立派な大きさの鯉がたくさん。アマゴか何かもたまに泳いでいる。
ただ見ての通りほぼノーガード、水流もそこそこ速いため、お子様連れの方は特に気をつけた方がよろしいかと。実際、遊んでいた小学生男子が勢い余って腰までボチャン。とっさに付近の大人に引き上げられて事なきを得た。

一部には洗い場が設けられている。ここに書いてあるご近所さんのみが、使う権利を有しているっぽい。普段から綺麗に保つ努力をするかわりに得られる恩恵なのだろう。

小径の終点では縦横に何本かの水路が行き交っている。そしてなにやら下り階段。

メインとなる水の流れを追って階段を下り、さらに進むと、

先程渡った吉田川に合流した。河原には荒々しい岩も転がりつつ、ある程度歩けるように整備されていて、早くも涼をとる人もちらほら。

おっと、こうしているうちにだいぶ時間が経った。戻ろう。

結局そこからさらにもうちょっと待った。それぞれ好きなものを頼んだが、自分はこちら、鶏ちゃん(けいちゃん:郷土料理)。お友達の家に遊びに行ってご馳走になるような感じの素朴な味だった。

満腹になったところで、車まで歩いて戻る。そういえば郡上は食品サンプルでも有名なのだった。創始者といわれる(諸説あり)岩崎瀧三氏の生家前にも、実物と見紛うばかりの焼き芋が。

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