燃ゆる長月 (3) 宵祭の部・3

実家からいろいろ荷物が届いた。何が着くかは事前にわかっちゃいたけど、ビデオテープ並みにでかいチョコとか缶ビール並みにでかいシロップとか、なにかとでかいものが多数。両親2人で食べきれないのもわかるが、うちだって2人なんすよ。まあなんとか消費するわ。
では本日も引き続き、岸和田だんじり写真をあれやこれやと。

もくじ

ごあんない

だんじり関係者の皆様(曵行とか運営とかの方。観客を除く)は「一般市民」ではありますが、祭りの雰囲気を最大限に伝えるため、ぼかし等の加工は行っておりません。もし御自分が写っており、なおかつ掲載をご希望でない場合は、本記事コメント欄までおしらせください。

ときどき、そこらの道端でだんじりは休憩をとる。観客にとっては、本体に施された「彫りもの」を見学する絶好のチャンス。

このレベルのスーパー精緻な木彫りが全町標準装備。年に数台は新造されるっぽいので、これを彫る職人さんの腕も引き継がれていく必要が大いにあるわけで。

職人技といえば、もうひとつ。

中高生くらいまでは女子の皆さんも曵き手に加わるようだ。そして彼女たちは、編める限りの髪をきっちり見事に編み込み仕上げ。多分これが曵行の安全を守る掟でもあり、トレンドでもあるのだろう。商店街にやたらヘアサロンが多かったのは、つまりそういうことか。

大北町の交差点にやってきた。ここは車幅も歩道も広く、やっぱり多くの人がつめかけている。

進行方向は様々。直進だったり右折だったり。カンカン場の有料観覧席で待ち構える観客へ向けて進む。

そのカンカン場の手前まで行ってみたが、往来の規制もことのほか厳しく、人混みも堅固。右へ舵を切るのを一応見送って、もうちっと見やすいポイントへ退却。

この交差点は真ん中に三角州があり、比較的曲がり角を見通しやすい。

広い道でのやりまわし。スペース的には余裕があるものの、その分思い切って突っ走ってくるので、梃子のコントロールはいっそう大変なのではないかと。

あちこちを縦横無尽に駆け巡るだけあって、曵き手の皆さんもさぞ体力を使うことであろう。もっとも、翌日に比べればまだ余裕を感じる。

いつの間にか道路のど真ん中に出ていたりするが、規制線が張られている間は堂々と居られる。警察や機動隊もいるけど、ほとんどは一般の運営さんによる取り仕切り。多分その方がうまくいく。
なお、この交差点で警察がマイクを持つと「まもなく和歌山方面から大阪方面へだんじりが通過します。危険ですのでロープの内側へ下がってください」と、優等列車が止まらない駅のホーム状態になったりする。

大工方をいかにかっこよく撮るかは、大きな課題と言えそうだ。

やりまわし中に団扇を持った両手を大きく広げる、堂々とした姿。なかなか撮れないけど、軽やかに跳ぶのも心躍る瞬間。

片方の団扇を掲げると、動き出す合図。静から動への鮮やかな転換が心地良い。

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