燃ゆる長月 (1) 宵祭の部・1

うちの両親は現在、父の仕事の都合で大阪南部に住んでいる。その泉州地方で、全国的に知られた大きな祭りがあるというので、あえてその時期を狙って突撃してみた。NHK で全国ニュースにもなったし、そもそも旦那さんからネタバレ済なので、これ以上ひっぱることもなかろう。
あの岸和田だんじり祭である。2日間こってり楽しんできたので、早速撮って出し。

もくじ

ごあんない

だんじり関係者の皆様(曵行とか運営とかの方。観客を除く)は「一般市民」ではありますが、祭りの雰囲気を最大限に伝えるため、ぼかし等の加工は行っておりません。もし御自分が写っており、なおかつ掲載をご希望でない場合は、本記事コメント欄までおしらせください。
なお、元来は初日=宵宮・2日め=本宮という呼称ですが、近年はハッピーマンデーの影響で岸城神社の例祭と日程がずれる年が大半で、その場合は宵祭・本祭と呼ぶのが正式とのことです。ソースは宮司さん

朝っぱらから新幹線等で移動。屋台で昼食を済ませた後、午後のパレードをまず駅南交差点で迎撃することに決定。なにしろ初めてなので、いろんなことが新鮮。

だんじりを曵く列は長い。まず先頭に「交渉」の旗を持った人が来る。自町の進行方向に他町がかぶりそうな場合に、通る順番などを話し合うっぽい。

実際に綱を引く列の直前に、まといが通る。このデザインは町ごとに様々。100人単位で綱を引き、だんじり本体が見えてくる。ここで一旦停止。

そして全速力で角を曲がる。つまり、これが初めて観た名物「やりまわし」。

む、むずかしい。撮るのが。周囲の人混みをうまくかわして視界を確保。さらに、どの瞬間が一番かっこよく撮れるのかがようわからん。これは数をこなすしかなさそうだ。

次の町が来た。曵き手が踏ん張って綱をぴんと張り、準備ができたら団扇と笛で合図。

太鼓と鉦の BPM が一気に上がる。曵き手は走る。屋根の上の大工方は、指示を出しつつ踏ん張りつつ。

前梃子は2人で息を合わせて車輪を制御。後梃子は大勢で力をこめて方向転換。まさにチームプレー。

やりまわしの基本を把握したところで、ちょっと場所を変えてみる。

駅前へ続く商店街。最初知った時は耳を疑ったが、なんとアーケード下をだんじりが通る。

しかもたまに走る。ということは鳴り物も派手になるので、四方覆われた構造もあって響く響く。

ただ、直線コースで遠慮なく跳ねる大工方を観ていれば、このアーケードはだんじりを考慮して作ったので日本一高い、という説にも頷けるものがあった。

ここらで見物する人も結構多い。身長のアドバンテージがある旦那さんはともかく、わたしには少々手強い撮影環境。

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