みやこの暖かな光 (2) そめるいろどり

やっとのことで年度末。でもまだ積み残しがあるので、あと2日がんばるよ。というわけで花灯路の後編どうぞ。


奥へと誘うように曲線を描く道。どうしても雰囲気を保って撮りたいと頑張っていたら、人の流れ(といっても2、3人)を若干止めてしまった。
…て、そういうことをしているから時間が更になくなるのか。

実はこの日は平日。気合で定時上がりを敢行したものの、それでも到着は20時過ぎ。点灯は21時半まで。それでも観れる限りは観ていこうということで、頑張って坂へ向かう。

その道すがら、ついショーウィンドウの中に目を止めたり。

坂の中腹に立つ人たちの姿に、ふと振り返る。

彼らは、この絵を撮ろうと立ち止まっていたのだった。背後から真似。


下ってくる人の方が圧倒的に多い中、構わず逆流し、奥に見える階段へ。その頭上に思わず見入り、つられて脇にそれる。

こちらの枝垂れはちょうど見頃を迎えていた。

では、そろそろ折り返しますか。戻る途中で全消灯されたら寂しいし。と引き返すそばから、まもなく終了ですと告げる係員の声。判ってるけど言われるとせつないから言わんといてー。

と言いつつ、また春の気配に足が止まったり。

せっかくなので、高台寺を抜けていく。門を抜けたら、さっき下から観た石段を下る。
既に時刻は過ぎていた。が、いくつかの店沿いの行灯は、店自体が営業中ということもあってか、まだ照らし続けていてくれた。

こうして八坂神社に帰還。早咲きの八重桜が迎えてくれた。

3月とはいえ、大阪ですら冷え込む日が多かったから、京都は言わずもがな。だからこその催しなのだろう。手は冷たくなったけど、ほんのり変わりゆく季節を感じるのも、なかなかいいものだ。

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