祇園の為に鉦は鳴る (3) 人集う道

話題のスマホゲームが開始ということで、なんと我が家の横の抜け道にまでユーザーらしき人が出没した。え、やったのかって? アカウント作る鯖が落ちっぱなしで何もできてません。そういう意味では勉強になるわ。
えーと、引き続き山鉾見物ですよ。

もくじ

ごあんない

祭りの雰囲気を最大限に伝えるため、祭り参加者の方に対するぼかし等の加工は行っておりません。もし御自分が写っており、なおかつ掲載をご希望でない場合は、本記事コメント欄までおしらせください。

一部の通りは規制がかかっており、臨時で一方通行に。南下できない道を避けて西へ曲がると、なにやら違う形状のものに出会った。

綾傘鉾。鉾といったら背の高いものとばかり思っていたが、傘鉾は違うらしい。もともと数が少ない上に100年以上途絶えていて、近年(昭和後期以降)にいくつも復興している。こちらもそのひとつ。

中央に文字どおり「傘」が据え付けられているのが最大の特徴。天女の舞が描かれている。

鉾本体の幅いっぱい近くある大きな傘だけに、骨の数も半端ない。
たまたまちょうど間近でお囃子が催され始めたところで、それを見物する人が狭い通りにぎゅっと詰まり、脇を通過するのには難儀した。

その先で南へ曲がると、これまた特殊な形状の鉾。

船鉾。巡行では最後尾固定というから、これまた特別な役目。てっきり番傘の辺りが屋形船風なのかと思ったら、真の「船」は本体だった。

うん、完全に船だわ。荒波越えて進む出陣の船。舳先に堂々と構える黄金の像は、鷁(げき)という想像上の鳥らしい。

船尾がこれまた絢爛豪華で、そこだけでも見応え抜群。威厳たっぷりかと思いきや、見送り(後ろ正面の布絵)の龍はユーモラスな表情だったり。

さらに山鉾の姿を求めて、通りを縦横にぶらぶら。

こちらは岩戸山。各町ごとに厄除けのちまきを売る習慣があるようなのだが、ここはお子様ばかりが集まって熱心に売り込みをかけていた。お子様をだしに使うとはずるいと思いきや、子供が販促担当なのは基本らしい。

他の鉾でも思ったんだけど、意外にも欧風タペストリーが当然のように装飾に使われている。使い始めた頃は、むしろ京都の先進性を示すものだったのかも。

徐々に日が暮れてきた。提灯の光がいい具合になるまで、もう少し。

提灯といえば、通りの両側で柱に付けられたものは傘をさしていることが多い。雨避けと装飾を兼ねてるのかな。

ぐるりと回りこみ、白楽天山を経由して四条通方面へ戻っていく。

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