記憶と発見の燈 (2) 坂の彩り

揚げ物しようと思ってスーパー行ったんですよ。が。思い描いていた「衣ついてて揚げてない商品」が絶滅危惧種状態。今時の冷凍食品って基本的に揚げ済(レンジか自然解凍で食べれる)なのね。うーむ。
まあそんな話はさておき、引き続き今春の花灯路から。

やはりこの催しは、二年坂から産寧坂にかけてを歩くのが楽しい。

様々なジャンルのお店が並ぶ。その窓や戸口からの光自体が、通りのイルミネーションの役割をも果たしているように感じられるのは、灯りを楽しむために来ているからか。

とりわけ和小物を扱う店は多く、外国人でなくともついつい見入ってしまう。そういや、この界隈でお香を入手してから、休日に家で焚いてくつろぐ良さも体験したんだった。今度久々に焚くかな。

二年坂の代表的な景色というと、やはりこの和傘三連ポイントからの眺めが定番なのだろう。この辺で立ち止まる人多数。我々もひとときその中に混じる。確かここだったと思うんだけど、経営者の家族なのか小さな男の子が、店内から興味深そうにカメラ軍団を眺めていた。

引き続き産寧坂へと進む。

やはり観られることを意識してか、細い路地は綺麗に片付けられ行灯が点在。

なるべく通行の流れを妨げないところを探して立ち止まっては、既にとっぷり暮れた坂を照らす灯りと、思い思いに散策を満喫する人の姿を眺める。

石段を少し上ったところに、立派な枝垂れの木。見頃でこそないものの、濃い桃色は町の光を受け止めて異彩を放つ。

そもそもこの日は既出の通り2部構成で、歩数もかなり蓄積していたこともあって、寺までは上らず折り返すこととした。ま、寺に行ってもビーム放っててなかなかアレな光景なのは以前観たし。

あらこんなところに団子屋が。いうまでもなく、ちょっとした和菓子の店も多数。

小腹を満たすべく、みたらしをお買い上げ。店内でおいしくいただいた。きなこプラスってのも目新しくていいね。

さらに雑貨屋にもお立ち寄り。以前から欲しかった箸置きを購入した。今の家に越してテーブル買い換えたらランチョンマット敷く習慣ができて、そしたら箸置きも欲しくなったんすよ。もちろん毎日活躍中。

おみやげを手に坂を下っていたら、なにやら下から集団の気配。掛け声や鳴り物も聴こえる。

子供たちを中心とした、火の用心を呼びかける行列だった。ここでこういうのを観たのは初めて。

坂の喧騒を抜け、細い道を通って、また石塀小路のある方へと戻る。

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