街の中の生き証人 (2) 最高峰の館・2

昨日ここのシステムをアップグレードしたら、リンク表示機能が逝ってしまった。仕方がないので、独自カスタムをやめて標準装備の機能を使うことに。若干不本意ではあるが、ランダム並びにするという最低限の目的は達したからまあいいや。
では明治生命館で撮り放題してきた話の後編をどうぞ。

豪華な造りの部分ばかり目立ってしまうが、よく観ると随所に、時代の積み重ねという名の風合がよく出ているアイテムも多数。

例えば壁のスイッチ。この形状にこの素材。

あるいはドアノブ。あんまり近づくと自分が映ってしまう。使い込まれた中にもそれくらいの輝きをしっかりとどめている。

会議室と同じ並びには食堂もある。

勿論今は利用されていないが、この食事用エレベーターで様々なものが運ばれてきたであろうことは想像に難くない。あの上の針がいいよね針が。

ここで目を引いたのが、頭上で美しい曲線を描く梁の装飾。下面にびっしりとレリーフが施されている。

回廊をぐるっと進んで、次は執務室。

本気すぎる暖炉を間近に観察。ここでいったいどんな執務がなされていたのやら。

さらに応接室。ファブリックからカーテンレールに至るまで見事に整えられている。

照明もまた然り。おそらく全てのものを厳格にトータルコーディネートしないと、この館内全体に漂う空気は出せないんだろうな。

広い方の応接室は、大きな窓で開放感。これだけでサロンとして成立してそうな感も。

順路に従い、階段を下りる。

その階段がまた本気度全開のオール石造り。

下から見上げる吹き抜けは、2階からの眺めとはまた違う荘厳さ。

ただちょっとおもしろかったのは、こうした数十年の歴史を今に伝える貴重な空間のど真ん中に、現代風まるだしのサービスカウンターが現役で置かれていること。ここで保険の相談とか超落ち着かないわー。
なお、ここの床には化石も混じっているそうだが、アンモナイトは発見できず。

こうして30分ほどのタイムスリップは終了。これが無料公開とは非常に得した気分であった。さて、ランチしたら移動するとしよう。

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