山とは比叡の御山をぞいふ (5) 東の御堂

今年もまたクリスマス(直前)の予定が決まったようです。安定の10時打ちからの本日発券完了。席の良し悪しは公式発表がないから不明だが、買った順の割り当てだといいな。それより着ていく服がないので買わねば。
さて比叡山の旅、延暦寺詣ではそろそろ終盤へ。

最後にやってきたのは東塔エリア。

本来はこっちから先に回るのが順当かもしれんけど、最終的に全部行けばいいんじゃないかと都合の良い解釈。

朱色も美しい2棟が並び立つ。幅のある阿弥陀堂と、

法華総持院東塔。意外にも、いずれも20世紀に建てられたものらしい。ただし塔の方は再建で、かつてあったものは信長に焼かれたとか。あー、延暦寺といえば焼き討ちですよねぇ(歴史教科書レベルの知識)。

木陰で持参のお茶を軽く口にしたら、もう少し周辺を歩いてみる。

観光客で一番賑わっていたのは、こちらの大講堂付近。この広場の片隅に、行列のできていたものがあった。

開運の鐘、とある。せっかくなので我々も並んで撞くことにした。うっかり写真を撮り忘れたが、鐘の名を記した板の上には「連打禁止」の注意書き。そんなにガンガン撞くものではなかろう。1人1回でね。ただ、鐘の音自体はぼちぼちだったんだけど、折しも近隣のスピーカーからなぜか流れるお神楽風の音楽。寺なのか神社なのか混乱する脳内。

そして、東塔で最も重要な建築物は、想定外の姿をしていた。

えー。なんてこったい。いわゆる本堂に相当する根本中堂、まさかの絶賛工事中。いや事前に調べて来いって話なんすけどね、まあ日光と一緒で重文国宝の類は常にどこかで修復中ってこともわりとよくあるわけでして。

はあ。なるほど。工事に備えて外側に屋根を形成するだけで14億。国宝維持とはとてつもない大仕事である。つーか屋根作る時点で今年度いっぱいだから、こりゃ元の姿は年単位で拝めませんな。

内部が見学できただけでもよしとしよう。「不滅の法灯」が灯っているところも一応見えたし。

と、そんなこんなで巡拝終了。高野山ともども日本仏教を語るにおいて外せない重要拠点、この目で観られてよかったわ。

そろそろおなかもすいてきたが、とりあえず境内の売店でパンを買って小腹を満たすとしよう。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。