なにわ近代これくしょん (1) 浪漫と商人

新しいあいぽん、普段通りに触って1日経過。至ってふつーに使えております。特にブラウジング速度は明らかに改善(自宅 Wi-Fi と外出中いずれも)。大きい機種と同等スペックの中身が小さい筐体に入ってる恩恵もありそうね。
さて今度の蔵出しシリーズは、春の彼岸頃に都心をぶらぶらした件。また建物の話っす。

伏線は遡ること半年以上。9月の大阪市内散歩を受けて「公会堂以外の近代建築もそのうち巡ろう」って話が出た。それきり眠っていたそのネタが、3月3連休の最終日にふと浮上。持っていた雑誌やオンラインの情報を参考に、出たとこ勝負で回ってみることにした。
出発地点は淀屋橋。日生の辺りから出ててきとうに南東方向へ歩くうち、1軒目発見。

て、どう観ても明らかに辰野金吾作品ですね(ざっくり言うと東京駅の仲間)。100年以上前、保険会社として建てられたビルは現在、オペラ・ドメーヌ高麗橋という結婚式場になっている。

そのすぐ南には、日本基督教団浪花教会。昭和初期の作で、実設計は竹中工務店だが、指導に入ったのが毎度おなじみヴォーリズさん。こんなところで大物豪華競演。

東進して堺筋に出ると、この通り沿いも見どころの宝庫。

まず大きさで目を引く、三井住友銀行大阪中央支店。これも戦前のもの。SMBC 系に限らず、銀行は東京でも堂々とした建物が多い。

の向かいに、高麗橋野村ビルディング。フロアごとの縁取りが印象的。やはり戦前、安井武雄という関西の高名な建築家が手がけたもので、彼の作品にはまた後ほどお目にかかることになる。ただし、上2フロアは戦後の後付けらしい。

高層ビルの足元にひっそり佇むコニシも良い。コニシってあのコニシですよ。ボンドの。これは創業頃の本店で明治後期に建てられ、小西家住宅として重要文化財にもなっている。

さらに堺筋を下れば、またまた素敵な物件が。

生駒ビルヂング(登録有形文化財)。昭和初期のもので、現在はレンタルオフィスや貸会議室として使われている。周囲を現代のビルに囲まれて異色感もハンパないが、それでも時計塔は存在感を放つ。

タイルやらテラコッタやら、細部にこだわった装飾がたっぷり施されているのが特徴。

ここらで御堂筋方向へ引き返す。しばらく歩き回った後、偶然見つけたのも有名な場所。

船場ビルディング(登録有形文化財)。これまたレンタルオフィスやらテナントやらだが、そもそも大正末期にできた時からそういう用途だったようだ。

事前に申し込みさえすれば、一般人でも見学できるらしい。そのうち行ってみようかな。

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