オトナの工場見学・舞洲 (2) 工程実演

スーパーに行ったら、おかずの素のコーナーで一部商品が叩き売り状態。よく観ると「ぶり大根」やら「白菜の炒め物」やら、要はそろそろシーズン終了が近いものばかり。春やねぇ。と、鰹のたたきを買って帰った。
さて本日も引き続き舞洲工場から。

外装の派手さはさておき、ここは現役バリバリのゴミ処理場である。よって、最初に観たピット(ゴミをクレーンで UFO キャッチャーする所)同様、処理プロセスに応じた設備を窓越しに見物することもできる。というか一般見学の本来の目的は多分そっち。

順路に従って5階から3階に降りると、窓の向こうに赤い壁。これが焼却炉。燃えやすいようにまずゴミをからっからに乾かし、それを焼くエリアに移して燃やす、て感じの手順を中でベルトコンベア式にやってるらしい。
周辺設備は細かくフロアが区切ってあり、ちょっとしたダンジョンのようでもある。

焼けたら次の部屋へ。右下の見えないところに溜まった灰を、クレーンですくって穴へ投下。下でトラックが待っていて、灰を受け取って処分しに行く。

で、焼く時に出た熱は発電に回される。ここの場合は主に場内の電力に使っているようだ。
余談だが、各種設備の随所に「日立造船」のロゴがちらほら貼付してある。その文字列を見つけた後だと、ちょっと広い空間が全部ドックに見えてくる不思議。

内部は基本的に実用重視であり、フンデルトヴァッサー氏の息吹を屋内で感じる場面はそんなにない。

ただ、展示エリアがところどころ「自然と同化しかけてる風」になってるのは、やっぱり設計理念を反映してのものではないかと。

順路を進むと、収集車が着く場所・プラットホームを俯瞰する窓。

ちょうど数台のゴミ収集車が出入りするところ。土曜収集の地区もあるもんね。平日午前とかに眺めたらさぞ壮観であろう。

さらにその先、粗大ゴミピット。

こちらにもクレーンがあり、軽トラ1台分くらいはつかめるというバケットを操作していた。

足元には膨大なゴミが積もっているのだが、絵的に美しくないのでチラ見程度にしておきます。これ全部大阪市民の出したゴミかー、と感心していたら旦那さんが「うちの会社のゴミもここだなぁ」確かに。

と、そこへ絶妙なタイミングで、ゴミを積んだトラックが登場。係員氏曰く結構スレスレに停車し、荷台からゴミ投下。塵の飛散防止に水をまきつつ、一部金属は磁力で分別。

なお、砕けるものは別設備にてシュレッダーの要領で砕く、とはこれまた係員氏の説明。ベッドマットとかもつっこむのだが、ベッドメーカーと協議の結果、最近のマットは、通常使用以外の方向(つまりスプリングが伸縮しない側面)から負荷をかけるとあっさり砕けるように改良されているらしい。へぇ。

順路は最終的に2階へと続くのだが、その道程については次回。

2階の中央制御室。機能と関係ないとこでどうにか有機的曲線を用いようとした苦心の跡が、うっすら感じられて微笑ましい。

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