古都の秋みつけた (2) 延びる堂

さむいよー。先週末帰ってすぐに布団をアップグレード、外出時の格好もワンランク暖かめに。入浴前にエアコンつける日も出てきた。この家で冬を迎えるのは初めてだが、どのくらい冷えることやら。
さて先月の京都散歩、続いては季節を問わない系の名所へ。

京阪の利用駅実績を増やすため、あえて隣駅・鳥羽街道へ。そこから七条に移動し、歩くこと少々。わたしは初めて、旦那さんは修学旅行以来の有名スポットに到着。

ながーーーい、お堂。言わずと知れた三十三間堂である。訪問後の今でも「蓮華王院本堂」という正式名称がどうも耳に馴染まないのは仕方あるまい。

どっから観ても長いもんは長い。ただし「三十三間」というのはあくまで柱に挟まれた区画数のことであって、いわゆる尺貫法の1間とは異なるようだ。なんにせよ、こちら側には射場があり、通し矢という競技では端から端に向けて矢を放っていたというから、それもまた恐れ入る。

先に内部見学もしたのだが、堂内は撮禁なんで、何はともあれ長さを強調しておく。堂内では梁の一部が明るく照らされていた。本来はきらびやかな文様が描かれており、その名残がごく一部にあるとのこと。

内部見学の際は、この障子の向こうの廊下を、奥からこちらまでまっすぐ歩いて進んだことになる。

堂内でずらり並んでいたのは、今なお金色の輝きを放つ、数えきれないほどの千手観音像。そしてその前で守護神の如く睨みをきかせる木像たち。二十八部衆といって観音様の眷属なのだが、記された名前を観るとどーしても CLAMP バージョンのビジュアルが脳裏に浮かんでしまうのは仕様です。乾闥婆王も迦楼羅王もまったく違うんだけど。

それと、観音様は三体ほどお留守にしていた。なにかと思ったら、奈良や東京など各地の博物館に貸し出されてるっぽい。観音様でも出張があるんすね。

お堂を回り込み、庭を歩いて戻る。

ごく近い日程でお焚き上げの準備が進められていたが、この時間の境内は至って静か。

小さな池のほとりには、実をつけた木もちらほら。これはカリンかな。

かわいい柿もあった。サイズといい色合いといい、ほおずきを想起する。

この後ちょっと寄り道するのだが、それについては次回。

そうそう、七条の駅にも三十三間堂があった。33以上あるような気がするけど気にしたら負けか。

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