異邦人、香港へ行く (26) 英領名残

今日は天気がいいと判っていたので、お近く(?)の名所で紅葉狩り。肝心の色づきはあと一歩というところだったが、いろいろ楽しめて満足。似たようなこと考えた人たちで賑わってたから、来週はもっととんでもなく混むのではないかと。
さて引き続き中環界隈のお散歩風景を。

ちょうど上るのを止めた辺りは、SOHO という地区。エスカーの左右に飲食店が広がっている。

ぱっと観ただけでも、フランス、イタリア、アルゼンチン、タイ。他にもメキシコとか、当然イギリス系も。アルファベットばかりが並ぶ、欧米的な景色。香港においてはこういう場所こそが国際色を感じるというのかもしれない。

少々階段を下り、つきあたりの道を南東へ進んでいく。

途中で現れる一見地味な道は砵典乍街(Pottinger Street)。行き来する余力がなかったので寄るのはやめておいたが、貴重な石畳敷きが残っており、下の方は露店などがあるらしい。香港ロケしたことで大変有名な(TM ファン限定)げわい PV でも使われている。

そのまま道なりにしばらく進むと、この界隈のランドマークというべき建物が現れる。

芸穂会(Fringe Club)。不思議な形のビル内は、バーがあったりライブが催されたり、アート的なイベントも多く行われているらしい。

屋根上の「1913」からして、もう建築から1世紀になるのか。当地ではこれでも平均的な経年のように思えてくる。

斜向いにあるのは教会。聖保羅堂(St Paul’s Church)、こちらも同時代のもののようだ。

芸穂会に沿った道に面したところに、ランチしたい店があるのは把握していた。行列らしきものを観て一瞬ひるむも、やっぱ並ぼうと考え直して待ってみたら10分程度で着席。おいしくいただいたのは既出の通り
ふー、満足。腹ごなしに電車通りまで歩いていくことにした。

ふと見つけた階段を上ってみたら、また教会的なもの。これは会督府(Bishop’s House)といって、香港の教会を束ねているところ。この建物も相当古く、イギリス領になった初期の頃にできたっぽい。

さらに歩いていくと、なんかガイドブックとかで見覚えのある景色が登場。

都爹利街(Duddell Street)といって、階段とそのたもとにあるガス灯でとにかく有名なところ。まあこれは本来夜に観るべきもんですな。

ここで記念写真を撮る人も多いとかなんとか。なんかわかる気がするけど、そういうのは撮影熱心な人におまかせするとしよう。
こんな感じで、建物や場所の多くに英語名が存在し、広東語名はその意味をとった表現か当て字のいずれかで表記されている場所が、中環には特に多い。そもそも「中環」自体がそうだし。この街には、ここがイギリスだった頃の形跡がたくさん残っている。

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