オトナの修学旅行 (6) 鹿は春日に宿る・1

夏でもあまり電気代が高騰しないのは当家の仕様です。今月も余裕の1段料金範囲内。ただ、場合によってはエアコン推奨の局面もあるとは思う。猛暑がひどい時もそうだし、例えば今日みたいに家のすぐ横でアスファルト舗装やってて強い臭いが家まで入ってくるような日とか。あれ結構きつかったわー。
さて奈良ですが、もうひとつの目玉物件へ。

次なる目的地も、これまた奈良公園敷地内。奈良市内観光スポットの大半は敷地内で済むんじゃないか、という感すらある。

ショップエリアを抜けて進むと、ひときわ鬱蒼とした森が現れる。当然のように鹿のお出迎えを受ける。

木漏れ日の中、石段をなだらかにしたような参道を進む。

というわけで春日大社にやってきた。日本有数の格式と著名度を誇る寺と神社がなんでこんな近接してるんすか、てな疑問も湧いてくるってもんだが、それが奈良クオリティ。重要施設が「都」に一極集中するのは今に始まったことではないようで。
500 円をお納めすると、本殿前の中門で参拝することができる。せっかくなので当然そちらを選択、本殿にお目にかかる。

中門の傍らには見上げんばかりの杉の大木。あ、ちなみに本殿を真正面から撮ってはいけないらしいよ。神様に失礼だから。

早速おまいりしようと思ったが、門の内側でちょうどまさに神前式の真っ最中。お日柄も大変よろしい中(この日は大安)神様もそっちで忙しいだろうし、おじゃましてはいけませんね。先に周辺の見物でもしよう。

回廊もまた朱色がとても美しい。

木陰に灯籠。よく観ると、足元に鹿が描かれていた。こちらでは鹿=神使であるから至極当然。

式が終わったところで我々のおまいりも無事に済ませ、境内をあれこれ拝見する。本殿以外にもそれぞれに祭神の異なる社が無数に存在していて、とても全部は回りきれない。

建物本体と鹿以外で、とりわけ印象深いアイテム群があった。灯籠である。

あえて室内を暗く保ち、灯りをともした灯籠を展示しているコーナーがあった。もともと境内の灯籠は年に2回一斉点灯の行事があるとのことだが、5月は完全にオフシーズン。そこで、行事のない時期にちょっと雰囲気だけ味わえるようにしてあるらしい。

それぞれに浮かび上がる細やかな模様に見入る。そしてやっぱり鹿。

そのような行事が存在するだけあって、回廊にはずらりと灯籠が並ぶ。

点灯していなくとも、細工の精緻さを鑑賞するだけでも見応えがある。

これらは古今東西、いろんな身分の人たちから奉納されたもの。よくよく観ると明らかに江戸期の日付を刻まれたものなどもあり、改めて歴史の長さを思う。

居合わせた他の旅人たちも、果てしなく続く灯籠行列に目を奪われている人が多かった。

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