オトナの修学旅行 (4) 寺の眺望に涼む

風鈴を出すとか、風呂上がりに部屋の扉が開いてても寒くないとか、そういう現象が来たら夏かねぇとぼんやり思ってはいたのだが、今日2個ともクリアしてしまった。台風一過の影響も大いにあるとはいっても、やはりそろそろ本格的に高温の季節到来ですかね。引き続き水分補給には気を配ろう。
さて奈良散歩はまだまだ続く。

東大寺とひとくちに言っても広い。旦那さんおすすめポイントが東奥にあるというので、そちらまで歩いていく。

公園内なので木々も多い。道中はちょっとした森林浴になる。

ほどなくすると緩やかな石段が現れた。神社によくある急な段よりは楽だが、なにせこの陽気。登りきった地点に揺れる「氷」の旗にも納得だ。思わずつられたくなる気持ちもあるが、ここは先に目的地へ向かおう。

寺エリアの東端と言ってもいいであろう、やや小高い地点に、大きなバルコニー状の舞台を持つ建物がある。

こちらが二月堂。かの有名なお水取りで知られる場所だ。

特に入場料などはないようなので、上の階まで行ってみる。って急な階段はこっちだったかー!

登り始めてふと気づく。何故か最下部に近い3段だけ柄が入っている。
改めて今調べたところ、実は最上部にも別の柄があったらしい。もっと言うと、途中の段のどこかには「踏むとご利益のあるワンポイント」まであったらしい。登りに集中+登りきった達成感で完全に見落とした。

まあそれはさておき、舞台に到着。

こうして観ると、他の施設より相当高い位置に建っていることがよくわかる。おかげで風通しもよく気持ちいい。

そしてまっすぐ西を向くと、森の向こうに大仏殿の屋根。これまた周囲から頭ひとつ以上抜けている。さらに奥には奈良の市街地と生駒山。ある意味、奈良随一の展望台とも言える。

お水取りと一連の行事は非常に特殊なもので、それを執り行うための施設である二月堂も、舞台周辺以外は一般人の目に届かない部分が多い。

南北の扉や障子もほとんどは閉ざされている。中を観たくて仕方ない人が多いのか、障子には穴を開けないよう注意書きが出されていた。

そのかわりと言ってはなんだが、すぐ隣の休憩所では行事にまつわる解説や小道具などが展示されていた。とても大きな松明。これでもカットモデルであり、本物は 8m にもなるというから、運んだり振ったりするのはさぞかし重労働であろう。

ひとしきり見学を終え、北の階段から下りた。

その最中に旦那さんが気づいたのが、舞台下部の木組みに紛れてしっかりスプリンクラーが仕込まれていたこと。いくら火を使うのが肝である宗教行事とはいえ、国宝を火事にするわけにはいかんもんね。
この後、氷の旗を立てていたお茶屋で昼食となった。ごはんで満腹になったから氷は食べてないよ。

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