欧羅巴行進曲 (70) 終章/Finnair AY77

梅田阪急の催事場に行ってきたのだが、まあすごかった。バレンタインフェアに押し寄せる女子のみなさん(たまに男子)で押すな押すなの大混雑。早い段階で目をつけたチョコをさくっと買うのが正解やね。
なわけでウィーン旅ラストは予定外の贅沢なお帰り便のお話。なんとか1月で終われた。ほっ。

OH-LTM。なんと、往路の日本出発便とまったく同一機材。にバスから乗り込み、割り振られた席にはあっという間に到着した。中央列の2席並び。

なにしろ人生初ビジネスクラスである。そりゃ手ブレのひとつもするわ、と言い訳。つーか多分この便、周囲の人も大半は無料アップグレード組だったような気がしないでもない。

荷物を頭上へ突っ込み、とりあえず座る。

もれなく備品として置いてあったのは、クッションとスリッパ。ひたすらマリメッコ推し。

足元のひろーい空間は、あとで活きてくる。

座って数分もしないうちに、いきなり CA さん登場。

ウェルカムドリンクにシャンパン。紙でもプラでもなくグラスで提供。これがワンランク上の世界というやつですか。そわそわ感の抜けない庶民2名の脇を、修学旅行御一行様がぞろぞろと通過していった。どうやら彼らも座席シャッフルを食らったようだ。我々の横を通過しながら「俺こっちがええねんけど」と本音が漏れる子も。
なお、自分が高校生のとき、福岡〜那覇便で同級生が大変賑やかだった(例:離着陸時に拍手喝采)ことを思い出したが、今回の彼らは至って静かに過ごしていた。単純に長旅で疲れて寝ていたのだろう。

だいたい定刻前後、ウィーンへ飛んだ時と同じ 22R から離陸。安定航行に入ると、長旅に備えてアメニティを渡される。

やっぱりマリメッコ。

一晩過ごす前提のものがあれやこれや入っていたが、とりわけアイマスクは心底ありがたかった。

さて、ごはんである。アメニティのちょい前にメニューも渡されていた。

うおー。ワインが別冊子になるほどあるんかい。

エグゼクティブシェフのこだわりの料理だそうです。フェーズごとにいくつかの選択肢の中から選び、以下のような組み合わせに。

前菜&白ワイン、スープとパン、メインディッシュのサーモンとポテト(やっぱり北欧もポテト文化か…)、デザート枠でチーズ盛り合わせとコーヒー。当然美味しゅうございました。

夕食後ようやく「特別な席についたテンション」が切れ、旅の疲れがどっと前面に押し出されてきた。寝ましょう。

そこでフルフラットシートが威力を発揮する。足元の板がぐいっと伸びて、掛け値なしの全身真っ平ら。正直そんなに熟睡はできなかったのだが、そうは言っても「横になって寝られた」メリットは極めて大きかった。掛けるものも毛布じゃなくて完全にふとんだったし。
ただ食後すぐ寝たせいか、到着2時間前の朝食がまるで入らない。軽食バージョンのサンドイッチにすら手が出ず、フルーツとヨーグルトを片付けるのがやっとだったのは惜しい。

こうして、ビジネスクラスならではの豪華なひとときを堪能しつつ、我々は日本へ戻ってきた。

8時半過ぎの関空は非常によく晴れていた。梅田までのバスに乗り換え、へろへろでどうにか帰宅。翌日は頭痛と眼精疲労で終日寝込むことになったが、それを補って余りある思い出がたくさんできたからいいのだ。

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