翼たちは誘う (5) ライトブルーの出発

民放ドラマに微塵も興味のない父が、物語的にはつまらんと言いながら1時間観続けた。奇跡だ。清史郎くん恐るべし。
頭の中で土日の予定を組み立てつつ、空港シリーズはあと2回。


着陸した ANA 機(あ、JA15AN って書いてある)を眺めている間に、FDA の青いのはすっかり準備万端だったようだ。おっ、もう飛ぶ。

あっけないほど簡単に機首が上がり、ふわりと浮かぶ。みるみるうちに陸から遠ざかりつつ、スムーズに車輪をしまう。と。


わー、鳥さん逃げてー!
ジェット機におけるバードストライクの影響が、新幹線の比にならないことくらいは判る。吸い込まれませんように。

まあ大きさ比較すりゃすぐ判ることだけど、全然高度が違ったみたい。無事にやり過ごした。

と安心する暇もなく、実際にはファインダー越しに必死で機体を追い続けていた。上空を飛ぶ物体を追いかけながら撮影するのは勿論初めて。鉄道と違ってレールがない分、追跡ルートが手に馴染まないけど、とにかく追ってみるしか。
高速連写をかけると肝心なところでバッファフルになりそうな気がしたので、着陸同様に即興で思いのままに手動連写。
その結果、最接近かつ一番ブレなかったのがこの瞬間。

ひこーき難しいよ…。

やや右にカーブしながら、青とびうおは空の彼方へ去った。


再びターミナルに目を転じれば、JAL と ANA が次のフライトに向けて力を蓄えているところだった。尾翼の高さだけ観ても、やっぱり ANA だけ一回り違うのがよく判る。
その2機が、17時台後半に相次いで離陸するとのこと。じゃ、それを観てから帰るとしよう。18時頃ならきっと静岡に戻るバスもあるよ。あったと思う。

空港名がより鮮やかに浮かび、まもなく、周囲は闇に包まれる。

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