翼たちは誘う (3) 大空のアートワーク

某誌の話は明日。それと次回上京は1/30に決定。翌日が 29A 乗り納めになる可能性が出てきた。連絡事項はそのへんにして、静岡空港ネタの続き。

空港の名前にもついている富士山。条件さえ良ければ見えるらしい、ということだけは調べておいたので、観てみたが。

一応見えましたの報告。これよりクリアにはならなかった。


さっきから、ここの離着陸より遥かに高頻度で、彼方の空を機体たちが横切っていく。それらが何であるか判別できる装備も知識も持ち合わせていないのが、ちょっと残念。
でも、周囲に空港以外の建築物が見当たらない広い空間は、そんな人にもショータイムを用意していた。

冬の日は短い。気づけば太陽はもうあんな低いところに。

地平線に向かう先を雲が占めているから鮮やかな夕焼けとはいかないが、逆に空の高さを感じさせてくれるのも雲だったりする。飛行機雲が、小さな風車を突き抜ける。

滑走路を振り返ると、こちらにも長く長くまっすぐに伸びた航跡。霞んでしまった富士のかわりに、青い空間に白の彩りを添える。

そして、もう一度陽の沈む方向を観て、あることに気づいた。

…長い手の巨人がいる。
もうお気づきかと思うが、この線を描いているのが全部飛行機雲。偶然が重なって、1つの作品のようになっていた。
で、少し経つと。

「手」は周囲の雲を巻き込み、まるで羽のように空を覆った。巨人は天使だったのか。


そんな空の下、小さな空港に着陸した小さな機体たちが静かに離陸の時を待つ。のぞみに通過されまくる静岡県内の駅に、ちょっと似ているなと思った。まさに空港の真下をのぞみが駆け抜けているわけだが。
トンネル出口で待ち構えて、離着陸と通過のコラボを狙うという高難度の技、いつか試してみたいなと、ちょっと思った。その頃には白いものしか通らないと思うけど。

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