或る小倉日記2014 (10) 辺境の玄関

8月終わりっすか。今年はひときわ爆速で過ぎ去っていかれたような気がする。毎週のようにあれもこれもあったからねぇ。そんな当家にもようやく普通の気ままな週末が戻ってきまして、昨日もぶらぶら。なにもないのが一番っすな。
まあそんなわけで小倉の巻ですが帰り道関係の話を少々。

バスのりばで慌てて「空港まで1枚」と乗車券を買い、乗車した後で気づく。
…西鉄バスってニモカだからスイカ使えたのでは…。
結論から言うと使えます。どっちにしろ残額あんまりなかったんで、今回のように事前チャージする時間のない局面においてはこれでよかったと思うが。

まあいいや。乗れたことが重要だ。と、さっき買ったランチをもぐもぐしているうちに空港が近づく。

しつこいようだが、空港へと橋を渡る手前の周辺地域は相変わらず密度が低い。

苅田方にあるビジネスホテルの向かいがスカスカ、と7年前に驚いた地点の風景も大差ない。ただ帰宅後に調べると、そこは木々の裏にトヨタ工場の駐車場があり、奥の建物が低層に抑えられているだけだった。エリア全体で観ればまだまだ余裕たっぷりなのは確かだが、工業団地としてそれなりに使われているようで。

空港が近づいてきた。小振りな管制塔の手前にスタフラのマークが見えるが、トレーニングセンターらしい。それより、4年近く前にできたと思われる東横インの存在感。深夜早朝便の利用者に好評とか。

そんなこんなでほぼ定刻の到着。
普通の空港バスは徳力嵐山口の少し先まで下道を走るのだが、直行便は小倉駅からノンストップで高速移動のため15分くらいの短縮になっているという。どこぞの映画の如く「空港まで15分」はさすがに無理だが、それでも30分少々で着くのは便利。
平日真っ昼間にもかかわらず、直行便の座席は半分くらい埋まっていた。公共交通による空港アクセスというと大都市では電車が求められると思うけど、ここくらいの規模ならバスでほどよいんじゃなかろうか。

そういや、空港建物の外観を撮ったことはなかったな。

カートをひいて駐車場の歩道におじゃまして、ターミナルだいたい全景。

13時半の発着便と絡めようと思ったがさっぱり姿を現さないので、あきらめて建物に入ることにした。

出発ロビーには以前も日産車が飾られていた気がする。

現時点で空港に一番近い自動車工場はトヨタだが、それよりずっと前から苅田に日産のでかい工場がある。よって、小倉付近で小学校の社会見学の定番といえば日産であった。見学後、三角定規と分度器のセットをもらい、少なくとも卒業まで愛用したのを覚えている。
なお、一定年齢以上の方は「四大工業地帯」の1つとして「北九州工業地帯」を習ったと思うが、今は「三大」であり北九州は「工業地域」扱いにされているらしい。もと地元民としては若干寂しくもあるけど、同時に納得もした話。

夕方便搭乗にもかかわらず昼過ぎに空港入りしたのは、例によって撮影目的でもあり、あまり予定を詰めると疲れるからでもあり。直行バスが1時間以上ない、という理由が一番大きかった。

勿論デッキにも行った。搭乗待ちの客より出迎えや見送りの方が多かった印象。撮ったものは一応次回出すけど、なかなか厳しかったわ。

ひとしきり堪能した後、わたせせいぞうの絵を横目にカフェで一服。うちの高校 OB の中でも、ひときわ有名かもしれない大先輩である。部活以外は高校そのものに大して愛着もなく、公式の同窓会に一度も行ってない人間が言うのもなんだが。

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