異邦人、香港へ行く (4) 仮想国境

寒いなぁ。先週あったかいところにいたのを差し引いても、帰ってきてから一気に気温が下がったような気がする。まだ疲れもとれきってないし、ここで体調崩さないよう注意せんとな。
さて香港旅の概略まとめはほどほどにして、ようやくここから時系列で進めてまいります。

飛行機に乗る、という本来の目的で成田を使うのは、実に11年ぶりのことになる。ねくす1本でターミナル入りできて楽だが、空港アクセス電車としては乗車時間が長いな、と帰国後に痛感するのはさておき。

2タミのチェックインエリアは、ところどころハロウィン色。

電車が遅れては困ると、かなり早めの空港到着。荷物を預けたらひまになってしまった。ねくす車中で昼食も済んでいる。うーむ。

そこで、さっさと出国してしまうことにした。
成田をはじめとした国内の主な国際空港で、出入国が楽な「自動化ゲート」なるものが運用開始されたと聴いていたので、まずその利用手続きをチェックインエリアの片隅で行う。その場で申込書を記入、パスポートを提出、生体認証用にひとさし指2本の指紋を登録。ものの数分で終わった。
その状態で保安検査を通り、自動化専用の出国ゲートを通過。拍子抜けするほどあっさり。ただし、これを使うと出国スタンプがもらえない。念のため欲しかったので、ゲート横の事務室で押してもらった。

手続き終了。ということは、ここから先は日本であって日本でない特殊な空間。陸上に国境線のない国だけど、今いる場所は法的には「国外」。ちょっと不思議な気分。
搭乗ゲートの位置を確認後、せっかくだから行けるところまで行ってみる。

本館と別館を結ぶ、ながーい通路(この写真は戻る時撮ったので奥が本館)。左側の壁の奥を連絡シャトルが走っていたと思われるが、残念ながら昨年の廃止までに乗ることはできなかった。動く歩道が1方向しかない問題は、いずれ解消されるのだろうか。

別館は一見綺麗に見えるが、目下リノベーション中なのか、配線むきだしの箇所もあった。あと、別館にある搭乗ゲートはあまり撮影に適さないようだ。

ということで、外側が全面ガラス張りの通路の方が鑑賞には向いていた。ちょうどアメリカンが2本並んでいる。

ところで、我々の搭乗機はそろそろ到着してもいい頃合いだが…と思っていたら、きたきた。向こうからキャセイが転がってくる。って、あれ?

確か往復とも 777 が所定だったはずなんすけど、これはどう観てもエアバス。どんどん向かってきて、

目の前で曲がって71番ゲート入り。ありゃ。本当にシップチェンジきたよ。ま、2人とも A330 は搭乗経験ございませんので(多分)結果オーライですな。

そこまで見届けたところで、本館に戻る。

通路から本館入ってすぐのところにあった広告がインパクトありすぎなのはさておき。
本館側の搭乗ゲートからは、概ねどこも窓が近くて機材の様子が観やすい。

おっと、これは 777。どうやら、1時間前に出るこの便(台北経由)と当家搭乗便(直行)で機材がお取り替えになったようだ。客数に合わせて調整でも入ったのだろうか。

成田を含め、この日の首都圏はあいにくの雨。それを逆手に取って地表の鏡を楽しむ。
そして、まだ時間がありそうだったので、通りがかりのタリーズにふらりと入り、ひこうきビューを存分に味わいつつ一杯。いいカフェだ。

しかし、ここで目の前に到着する模様などをのんびり撮って悠々と71番に向かったら、もう一般搭乗が始まってて若干あたふたしたのは秘密。皆様、搭乗ゲートには余裕を持ってお越しください。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。