移ろいを語る空 (2) 深遠の蒼

冬から春になる段階で寒の戻りってのはよくある話だが、残暑も戻ってくるようで。今日は妙に蒸し暑かったり夕方にざーっと降ったり、9月にしては夏っぽい展開。いつものように彼岸まではこんな感じの日があるんやろなぁ。
では引き続き8月最終週の伊丹から。

ここで一旦撮影地を離れ、コンビニでおにぎり等を調達。それを持って引き返し、今度は千里川へと向かった。

早々に大物が通過。頭上の雲がさっきより増えてきたような気がする。あとで夕立にならねばよいが。

続いてなにか来たと思ったら、あれ? 意外にもこれが初撮影となる、東北フラワージェット。このラッピングにして就航早々にトラブルが出て、しばらく休んでたはず。いつの間にか復帰していたようだ。

この日はこれ以降、ほとんど滑走路側にレンズを向けなかった。だってこの雲の分厚さじゃ、ねぇ。

見所があったといえば、珍しく 32L のギリギリ端っこまで JAL が転がってきたくらいか(右側のは1本奥の進入路)。

滑走路を背に、金網を避けて構えれば、草原に降り立つイメージ。こういうのも大阪っぽくなくておもしろい。

そして、まるで秋のような豊かな表情を湛える空に、改めて心が動く。中央の誘導灯より西へ移動して順光側に立った。

曇りない青空ではぽつんと寂しい小型機も、なんだか絵になる気がする。

空の奥行き感と、間近を飛ぶ機体の伸びやかさ。両立にはコツが要りそう。

思い切って空を主役に。目を奪われたのは、地平は淡く、天頂ほど濃さを増す、青のグラデーション。目の保護のために掛けている偏光グラサンの効果だけではなく、撮って帰ったデータにもはっきり残るほどの深さだった。

その後も立ち位置を工夫しつつあれやこれや。

スカパーではちびっこに見える機材も、着地目前の真下で観ればイメージより全然でかい。

大型機の真下ショットがろくにないのははみ出すからです。

結局14時近くまで滞在したのだが、ふと思い出す。787、今日は多分来ないよねぇ…。案の定そこだけ欠航となっていたため、ここでお開き。旦那さんの歯医者に備えて帰宅し、夜の部に備えることとした。

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