澄みわたる空の日に (4) 幸福を湛える

いかにも夏らしい見事な入道雲が出てるねぇ、などと言いながら車でさっさと買い物を済ませて帰ってきたのだが、しばらくしたらにわかに曇り、派手な雷と特大粒の雨。それこそ夏らしい天気急変。外にいなくてよかったー。
では本日も6月序盤の伊丹から。

西日の角度はどんどん浅くなっていく。

ついにはエンジンの内側に至るまではっきりと照らし出すほどに。

そんな中、また大型の機影が近づいてきた。

地上に映る影はさらに低く、河原の草木をかすめていく。って、おや?

あらまあ、誰かと思ったらゆめジェットさんやないですか。おひさしぶりー。意外と伊丹では会わないんだよね。

世界各国の子供たちが笑顔で並ぶ平和なデザインだが、障害物なしでまともに撮った機会はほとんどなかったかもしれん。なんせ、過去記事探してもブリッジついてる神戸と嵐の羽田(海)しか出てこない。

めいっぱい光沢を帯びながら、ターミナルへと向かっていった。

えぇ、ぼちぼち沈む寸前の夕日が素敵なデコレーションを授けてくれる時間帯ですので。晴れた日の夕方はこれが一番の醍醐味。

街も山も、東京へ帰る真っ白な鶴も、ほんのりオレンジ色に。

比較的雲の少ない透明感ある空が、うっすらと染まる。そこへ能勢方面の稜線も美しく浮き上がり、旅立ちを見送る。

地平線から夕焼け色、そして頭上の藍色へと、表情豊かな空を凝縮して見せてくれる。

入れ違いで到着した ANA 機は、足元のタイヤまでもが夕日の色を受けていた。

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