大都会までひとっとび (3) 戸惑いの独逸

たまたまとはいえ、お互い1年ごとに機種変のタイミングが来る当家。今年は旦那さんの番ということで、今日変えてきた。何回乗り換えても、初期設定はそれなりに手間がかかるもんですな。
さて4月末の東京行き、続いては当日急遽決めた撮り物を。

この日の朝、羽田にネタ機が飛来するという話が浮上。それを観るため、到着ゲートを出てすぐに昼食をとり、そのまままっすぐデッキへ。で、1時間くらいは待っただろうか。

アレがこの日の主役。最近のひこーき塗装トレンドにはない、窓部分に引かれた線。昔の塗装を再現した、通称レトロルフトというものらしい。
しかし、この撮影が一筋縄では行かなかった。

まず天気が絶妙に微妙。なんすかこの明度差。離陸撮ろうとしてんのに、滑走路より奥に陽が当たらない。

そして着陸機がやたら多い。レトロが 34R の手前で待ち始めて10分以上。と、そこへとんでもないお客様が。

ああどっかの4発機…って、えー! よりによってそれかい!

梅干し…あ、いや、政府専用機をまともに撮影したのは、実はこれが初めて。遠目に観るだけなら多少あったけど、よもや今ここで綺麗な順光に出会えるとは。思わぬ収穫であった。

ようやく飛べるかと思いきや、追い打ちが発生。一旦滑走路に入ったレトロ、なぜか誘導路へ戻ろうとする。が、進もうとした目の前で別の機材が進路を塞いでいるではありませんか。

お相手はこの ANA 機。上から3枚目(専用機とレトロが一緒に写ってるやつ)の片隅にもちらっと見えている。結局ぐだぐだの末に双方迂回、ANA が先に飛んでいった。撮影終了後、デッキにいらしたお仲間の方々と雑談中に「『ぼくは航空管制官』ならあそこでゲームオーバー」って話も出たくらいで、アレは多分あかんやつ。
ただ、それを差し引いてもなんだか様子がおかしい。

しまいにゃゴーアラまで発生。これも後で聴いた話だが、どうやら 34L がバードストライクで閉鎖、34R が混みすぎてこうなったとかなんとか。

さらに、この頃から風向きが微妙に変化。追い風気味の中で飛びたくなかったのか、レトロがついに動く。

ってそこ通るんかい!

この十数分だけ晴れた路上を、旅客ジャンボのいなくなった日本勢に見せつけるかの如く、悠々としたタキシング。といっても、この時点で20分以上陸上で待たされてる中の人はそれどころじゃないか。

ひとり 16L を決意したかに見えたが、受難はさらに続く。

ランチェン確定しないまま他のがふつーに 34R でバンバン上がるわ、着陸もバンバン来るわ。とうとう滑走路界隈での滞在が50分近くになってしまった。これも後で聴いた話、燃料の無駄遣いにしびれを切らした中の人が、管制に直訴したとかなんとか。

おそらくスポットを離れてからは1時間経っていただろう。ようやくの離陸。ってもうとっくに曇り空に戻っちゃったし。

何はともあれお見送り、と追っていたら、翼の上からピロピロが出てた。まあ粘った甲斐はあったかな。

はいおつかれさまでしたー。と、皆様と楽しくおしゃべりしていたら、まさかのもうひと押し。

どうやら2本とも、翌日の首相外遊に備えての送り込み回送だったようで。

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