南風は夏の使者 (3) 働く車両

着々と未踏県の塗りつぶしにかかっております。ここ数年で西日本はだいぶ進歩したのだが、東というか上の方がまだまだ手薄でね。今回も一歩前進程度なんで、まあ他のところはまたそのうち。
では先月分の羽田ラスト。

手っ取り早く涼むには冷たいアイスなどがもってこい。そういや2タミにブルーシール入ってたよね、ということで、到着早々にお買い上げ。近隣の待合ベンチに座ると、周囲でも同様にアイスを堪能する人が続出。やっぱ今日暑いよねー。
ふぅ。ひと息ついたところでデッキに上がる。

この陽気なので当然南風運用。ぼちぼち夕方のお帰りアワーが始まりつつある頃で、ちょいちょい離陸が観られる。海は海で相変わらず結構な数の船が行き交い、あちらも忙しそうだ。

この時間帯になってくると、背景の青さと西日の色が交錯してきて、どちらを立てるか現像時に悩む。

しかし B8 も随分増えたものだ。当たり前のように行き来しており、プッシュバックした同じゲートに別個体が入ったりすることも(この日それがあったかは覚えてない)。

16L 離陸の光景も毎年観ているわけだが、なんでもないシーンにエピソードがついてくることもある。

城南島で眺めている最中、滑走待機ポジションまで来たのに突如離陸を取り止めてターミナルへ引き返していったエアチャイナがいた。それが多分この機体。結局無事飛べたようだ。まあ2時間くらい遅れてるとは思いますが。

飛ぶ姿を鑑賞する合間に、ふと地上の場面が目にとまった。人間用の搭乗ゲートや機内だけでなく、周辺でいろんな人たちがそれぞれの役割を果たしている。

ばかでかい貨物の搬入。ハンドルを巧みに操り、うまいことリフトに横付けしていく。

本体の断面形状に合わせて角を削ったコンテナは、向きを合わせて丹念に収納。

ふと観たら、ゲートとゲートの間が見事に駐車場と化していた。用途に応じて駐車可能場所もそれぞれ決まっているのだろうけど、こりゃまた綺麗にデッドスペースを活用してんな、と妙に感心。

準備が進む機体の足元で、審議中…ではなくて束の間の談笑中。本番中は緊張感あふれる現場だからこそ、仕事仲間どうしのコミュニケーションも大事かと。

翌日は平日だし、前日もこってり日帰り撮影していたこともあり、このへんで店じまいして帰宅。
実はこの直後、基本的に日本へほとんど飛んでこない中東の国からお偉いさんが到着していた。そんなこととは露知らず、さっさと帰った我々。ただどっちにせよ、2タミのデッキから22降りでは遠目に眺めるのが精一杯。だからガチな人たちが一斉にデッキから消えたのか、と後になって納得。まあそんなもんです。

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